PC市場は今年すでに縮小、2017年には出荷数でタブレットに抜かれるとガートナー
米調査会社のガートナーは、2017年にはタブレットの出荷数がノートPCとデスクトップPCの合計出荷数を上回るという予想を発表しました。
4月4日にガートナーが公開した「Gartner Says Worldwide PC, Tablet and Mobile Phone Combined Shipments to Reach 2.4 Billion Units in 2013」では、モバイルフォン、タブレット、ウルトラモバイル、PC(デスクトップ+ノートブック)の今年、来年、2017年の出荷予想が含まれています。
これによると今年のPC市場は昨年より縮小する見通しで、2017年にはタブレットの出荷数に抜かれることになります。
the traditional PC market of notebooks and desk-based units is expected to decline 7.6 percent in 2013 (see Table 1). This is not a temporary trend induced by a more austere economic environment; it is a reflection of a long-term change in user behavior.
これまでのノートブックとデスクトップから構成されるPC市場の出荷数は2013年に7.6%縮小する見通しだ。これは厳しい経済環境による一時的なトレンドではなく、ユーザーの変化を反映した長期的なものだ。
ガートナーの公表した数値をグラフ化してみると、2017年にはタブレットの出荷数がPCを上回ることがはっきり分かります。
2013年からはウルトラモバイルのカテゴリが登場しますが、これをPCに合算したとしても2017年にはタブレットの出荷数が上回ることになります。
Android、iOS、Windowsの3つどもえ
ガートナーはOS別のシェア予想も明らかにしています。これによるとAndroidがもっとも急速にシェアを伸ばすと予想されていますが、iOS、Windowsも同様にシェアを伸ばしています。
急速に縮小しているのが「その他」です。つまり将来、PCやモバイルフォン、タブレットなどのスマートデバイスではAndroid、iOS、Windowsの3つのOSが主流となり、それ以外は淘汰されていくという予想が示されています。
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