[速報]オラクル、Oracleデータベースの遠隔バックアップサービスをクラウドで提供へ~Oracle OpenWorld 2013
米オラクル主催のイベント「Oracle OpenWorld 2013」がサンフランシスコで開幕しました。
最初の基調講演に登壇したCEOのラリー・エリソン氏は、In-Memoryオプションに続いてデータベースのバックアップ用アプライアンスと、そのクラウドサービスを発表します。
(本記事は「[速報]オラクル、Oracle 12cにインメモリとカラム型データベースの追加機能を発表~Oracle OpenWorld 2013」の続きです)
データベースのバックアップ、リカバリ機器を発表
今夜最後の発表は「Oracle Database Backup, Logging, Recovery Appliance」だ。これが本当に製品の名前なんだよ(笑)。
Oracle Database Backup, Logging, Recovery Applianceは、データベースをバックアップし、トランザクションログを保存しておくことで、データベースのリカバリーを行える。
何千ものデータベースが稼働していたとして、トランザクションログをアプライアンスに送る。万が一稼働中のデータベースが失われたときには、バックアップとともにログがあるため、最後のトランザクションの時点までデータを失うことはない。
Oracle Public Cloudでサービスとしても提供
このバックアップアプライアンスは稼働中のデータベースと高速なネットワークで接続する必要はない。つまり、クラウドに置いていてもいい。
もちろん数万ものデータベースにも対応するスケーラビリティがあり、x86サーバのデータベースでも、ExadataでもIBM pシリーズでも、すべてのOracleデータベースに対応し、テープにアーカイブすることもできる。
これをOracle Public Cloudでサービスとしても提供する。世界のどこにあるデータベースでも、バックアップ、ロギング、リカバリーをすることができるのだ。
オンサイトでも、クラウドでも、どちらを選択することもできる。
汎用サーバと目的特化型サーバの組み合わせ
数年前から、Exadataをはじめとする目的特化型のマシンを皆さんは目にしてきた。
ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることにより、汎用型のサーバよりも、より高速で、信頼性があり、しかも大事な点としてより安く、データベース処理を実現できる。
クラウドのデータセンターでコアとなってきたサーバは、Intelサーバ、あるいはコモディティサーバなどと呼ばれ、そこに仮想化とLinuxOSを導入し、高速なイーサネットで接続したものだ。
ここに、データベースの性能、コスト、バックアップといった目的特化型のマシンを組み合わせていく。これがオラクルの考える将来のデータセンターの姿だ。
Oracle OpenWorld 2013 / JavaOne 2013
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