Opscode Chefが、IBMと協業発表、Windows Azureにも対応。エンタープライズでの存在感を高める
インフラの自動化やデプロイツールとしてよく知られているのがOpscodeのChefとPuppet LabsのPuppetの2つですが、IBMとマイクロソフトが相次いでChefへの支援を発表したと、InfoQの記事「IBMとMicrosoftがOpscode Chefを支援」で紹介されています。
IBMがOpscodeと協業
IBMは「エンタープライズDevOps」に取り組んでおり、そのツールの1つとしてChefを積極的に利用することを、プレスリリース「Opscode and IBM Join Forces to Bring Open Source Cloud Automation to the Enterprise」(OpscodeとIBMは協力してオープンソースのクラウド自動化を企業にもたらす)で表明しています。一部を引用しましょう。
Working with Opscode, IBM will leverage the Chef ecosystem, along with more than 900 available Chef Community Cookbooks. This integration further enables IBM SmartCloud customers to automate everything from configuration management of cloud resources to continuous delivery of cloud applications.
Opscodeとの協力によって、IBMはChefのエコシステムを、900以上のChefコミュニティCookbooksとともに活性化させていきます。この統合により、IBM SmartCloudのお客様はクラウドのコンフィグレーション管理からクラウドアプリケーションの継続的デリバリまで、あらゆることを自動化できるようになります。
またOpscodeはChefをIBMのPowerSystemとAIX OSに対応させることも明らかにしています。
IBMはすでに「SmarterCloud Continuous Delivery」でChefを製品に統合しており、今回Opscodeとの協業を正式に結んだことで、より幅広いIBM製品でChefの自動化が利用されていくことになると見られます。
Windows AzureでもChef対応
同じくOpscocdeはマイクロソフトのWindows AzureでのChef正式版も発表しました。これもプレスリリース「Opscode Momentum Surges As Chef Community Unites at #ChefConf 2013 | Opscode Blog」から引用します。
Opscode also announced today that Chef provides integration with the new, generally available, version of Windows Azure Infrastructure Services. By combining Opscode Chef with Windows Azure, users can automate everything from server provisioning and configuration management to continuous delivery of infrastructure and applications.
Opscodeは今日、Windows Azure Infrastructure SerivicesバージョンのChefによる統合機能の正式版を発表しました。ChefとWindows Azureの組み合わせにより、お客様はサーバのプロビジョニングやコンフィグレーション管理からインフラストラクチャーとアプリケーションの継続的デリバリまで、あらゆることを自動化できます。
エンタープライズの領域では、Chefの存在感が大きくなっているようですね。