オラクル、OpenStackをSolarisやOracle VM、クラウド、ストレージなどに統合へ。OpenStack Foundationのスポンサーに参加
米オラクルはOpenStack Foundationのスポンサーに参加するのに合わせて、同社のOSやハイパーバイザ、クラウドなどにOpenStackを統合していくことを明らかにしました。
発表によると、OpenStackのクラウドマネジメントコンポーネントを同社の製品と統合していくとのことです。一部を引用します。
Oracle is planning to integrate OpenStack cloud management components into Oracle Solaris, Oracle Linux, Oracle VM, Oracle Virtual Compute Appliance, Oracle Infrastructure as a Service, Oracle’s ZS3 Series, Axiom storage systems and StorageTek tape systems.
オラクルはOpenStackクラウドマネジメントコンポーネントをSolaris、Oracle Linux、Oracle VM、Oracle Virtual Compute Appliance、Oracle IaaS、ZS3シリーズ、Axiomストレージシステム、StorageTekテープシステムなどと統合する計画を立てています。
さらに以下のサービス、すなわちPaaS型クラウド、IaaS型クラウド、クラウドストレージとOpenStackとの互換性を計画しているとのこと。
Oracle will also be working to achieve OpenStack compatibility with Oracle Exalogic Elastic Cloud, Oracle Compute Cloud Service and Oracle Storage Cloud Service.
さらにオラクルはOpenStackのオブジェクトストレージ互換のストレージサービスを同社のクラウドで提供することも明らかにしています。
OpenStackとの優れた共存関係を築いていく
オラクルは今年の3月に、OpenStackとは異なるクラウド基盤ソフトウェアを開発しているNimbulaを買収しています。Nimbulaは元Amazonクラウドのエンジニアなどが中心となって設立した会社です。
一方でNimbulaはOpenStack Foundationに加盟しており、またオラクルはOracleのクラウドサービスをOpenStackに準拠させることを以前から表明していたため、同社がOpenStackに対してどのようなスタンスを取っていくのか、いまひとつ明確ではありませんでした。
今回の発表で、基本的には同社製品とOpenStackの互換性を高めていく、あるいはOpenStackを用いたOracle製品の管理を容易にしていくという方向性は明確にしました。ただし、クラウド基盤ソフトウェアとして同社がOpenStackを全面的に採用するという宣言ではなく、あくまでOpenStackと優れた共存関係を築いていくというのが今回のメッセージで読み取れることです。
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