ミドクラ、MidoNetの製品版をリリース
ネットワーク仮想化ベンダとして日本のスタッフを中心に2010年に起業したミドクラは、同社にとって最初の製品となる「MidoNet」のリリースを、先週オレゴン州ポートランドで開催されたOpenStack Summitで発表しました。
MidoNetはソフトウェアにより、物理ネットワークに対するオーバーレイによって仮想化ネットワークを実現します。プレスリリースから引用します。
MidoNetは標準的なIPネットワーク上で動作しながらも、知能を各エッジ側に配置しオーバーレイ型の仮想ネットワークを構成する事ができることです。このアーキテクチャーによりあらゆる企業のIaaSのネットワーク環境を多くの機能を備えた安全性の高いスケーラブルな仮想化ネットワーク環境に革新する事ができます
仮想化ネットワークを自律分散型のアーキテクチャで実装
MidoNetの特徴はエッジがそれぞれ自律的なコントローラ機能を有した分散型のアーキテクチャを備えており、コンフィグレーションの情報は各エッジがリアルタイムにキャッシュ。エッジを増やすことで仮想ネットワークの機能をスケールさせていくことができる点にあります。
仮想ネットワーク、L2のスイッチングだけでなく、L3のルーティング、NATやファイアウォール機能なども提供。全体の構成や機能はREST APIによってリモートで制御できます。今後さらに上位レイヤなども含むサービスを拡充予定。
MidoNetのターゲットは主にIaaS型クラウドを構築する企業で、同社はトライアルやProof of Conceptなどのサービスも合わせて提供するとのことです。
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