インメモリデータベース「MemSQL 2.0」公開。数百ノードへスケールアウト可能で大規模データベース対応へ
データベースをまるごとメインメモリ上で処理することにより、従来のハードディスクベースのリレーショナルデータベースよりも劇的な高速化を実現するインメモリデータベースであるMemSQLの最新版「MemSQL 2.0」が公開されました。
MemSQL 2.0はインメモリのスピードとSQLでの問い合わせ、スケールアウト機能、そしてエンタープライズ対応の可用性など、4つの特徴を持つと説明されています。
- In-memory architecture
- Ad hoc SQL-based analytics
- Horizontal scale-out on commodity hardware
- Enterprise-grade durability and high availability
スケールアウトでデータウェアハウスに対応
MemSQL 2.0はインメモリデータベースの特徴である高速な処理に加えて、スケールアウト機能に対応したことで数百ノードを束ねて1つのデータベースとして運用可能になり、1台のサーバのメモリに収まらない大規模なデータベースにも対応できる点が大きな特徴です。
MemSQL helps organizations future-proof their data warehouses by scaling horizontally on inexpensive commodity hardware without downtime. MemSQL’s unique combination of features makes it an easy choice for organizations that want to gain real-time insights from Big Data:
MemSQLはダウンタイムなく安価なコモディティハードウェアによる水平分散でのスケールするため、将来のデータウェアハウスの成長に備えることができます。MemSQLのユニークな機能の組み合わせは、ビッグデータに対してリアルタイムな洞察を得たい組織に対する優れた選択肢となるでしょう。
インメモリデータベースの高速性を活かして、OLTPとデータ分析という従来は別々に構築されていたデータベースを1つのデータベースで実現するというコンセプトは、SAPのHANAも同じです。また、SQL ServerやOracle Datrabase、IBM DB2といった従来のデータベース製品もいま同じ方向へ向かっています。MemSQLはこうしたライバルがひしめくエンタープライズ市場へどこまで食い込んでいけるでしょうか?
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