Mellanoxがオープンスイッチイニシアチブを発表。イーサネットスイッチのソフトウェアをオープンソースで公開

2013年3月12日

InfiniBandやイーサネットのアダプタカード、あるいはスイッチなどのベンダとして知られる米Mellanox Technologiesは、イーサネットスイッチのソフトウェアをオープンにするオープンスイッチイニシアチブ として「Generation of Open Ethernet」を発表しました。

(追記 2013/7/5:イニシアチブの名称が間違っていたためタイトルと内容を一部修正しました)

Mellanox Technologies - Generation of Open Ethernet

これまでベンダが独自に開発してきたイーサネットスイッチ内部のソフトウェアをオープンソースにし、機能のカスタマイズや追加などが自由になります。プレスリリースから引用。

Mellanox Open Ethernet is the only framework that eliminates proprietary software and encourages the development of an ecosystem environment focused on building Ethernet switch software to move innovation forward.

MellanoxのOpen Ethernetは独自のソフトウェアを排除し、イーサネットスイッチの開発にフォーカスしたエコシステムの開発を促進し、イノベーションを進めようとする唯一のフレームワークです。

fig

同社の説明によると、イーサネットスイッチのOSはLinux。スイッチング制御のソフトウェアと管理ソフトウェアはオープンソースとなり、ルーティングには「Quagga」、制御プロトコルはOpenFlowで、コントローラのソフトウェアは「RouteFlow」が想定されています。

スイッチの機能やプロトコルを自由に追加できる

OpenFlowの登場でイーサネットスイッチに対するプロトコルがオープンになりつつありますが、今回の取り組みはそれをさらに推し進めてスイッチの中身そのものをオープンにしてしまうという大胆なものです。果たして賛同者やデベロッパーがどれほどついてくるのか興味深いところですが、例えばスイッチの中にファイアウォールまで組み込んでしまうとか、新しいプロトコルを実装してみるといったことができれば、面白いことになるのではないでしょうか。

あわせて読みたい

ハードウェア Mellanox ネットワーク




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本