Java EE 7対応のアプリケーションサーバ「GlassFish 4」オープンソース版が公開
明日13日に正式に発表されるJava EEの最新バージョン「Java EE 7」の対応のアプリケーションサーバ「Glass Fish 4」のオープンソース版が公開されました。
GlassFishはJava EEのリファレンス実装として開発されてきており、今回のGlassFish 4でもJava EE 7のリファレンス実装となります。開発者はGlassFish 4を用いてJava EEのAPIや動作などを試すことができます。
WebSockets、JSON、RESTに対応。バッチ処理のためのフレームワークも
Java EE 7は、HTML5のWebSockets対応のサーバ機能を備え、Java API forJSONやJava API for RESTful Web ServicesなどのAPIにより、Webアプリケーションでよく利用されるデータ構造やアーキテクチャスタイルにも対応。
Javaでバッチ処理を記述するためのフレームワークとしてのBatch Applications for the Java Platform 1.0も注目の機能でしょう。ジョブの定義や処理の分岐、グループ化、並列実行などが可能で、大規模バッチを分割してコミットする機能なども備えています。
オープンソース版のGlassFish 4は、あくまでも開発者のためのものだと、日本オラクルでJavaのエバンジェリストの寺田佳央氏はブログで次のように書いています。
今回リリースされた製品は開発者がいち早く Java EE 7 の新機能や更新された機能を試すために提供された物で、本番環境で動作させるために必要な下記の機能は、今回のリリース時では十分に動作しない可能性があります。機能としては含まれていますが、Java EE 7 で追加された新機能を利用した場合に正しく動作しない可能性がありますので、まずは、本バージョンをご利用頂き、開発環境で Java EE 7 の新機能を試してください。
GlassFishはオラクルの商用版「Oracle GlassFish Server」がオープンソース版とは別に存在します。本番環境での運用はこの商用版(あるいはWebLogicやRed HatのJBOSSなどの商用製品)を用いてほしい、ということになるのでしょう。(追記:コメント欄に寺田氏から補足をいただきました。商用版との違いではなく、現時点ではまだ十分なテストが行われていないためで、近い将来十分にテストされた版が出れば、オープンソース版、商用版ともに本番環境での利用に耐えるとのことでした)
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