次期Java 8は来年2月、Java EE 7は今年6月にリリース予定。Java Day Tokyo 2013
日本オラクルは今日5月14日、都内で「Java Day Tokyo 2013」を開催。基調講演では、現在開発中のJavaの最新版となるJava SE 8は来年の2月に登場。Java EE 7は今年の6月に登場することが、日本の開発者向けに改めて発表されました。
基調講演の内容は基本的に昨年のJavaOne 2012に沿ったものでした。
- JavaでJavaScriptを実装するNashorn、OpenJDKで公開。JavaOne 2012基調講演(前編)
- Java EE 7でWebSockets対応、JPAでNoSQLの標準化にも取り組む。JavaOne 2012基調講演(後編)
Java SEとJava EEのポイントを紹介しましょう。
JDK 8は3カ月先送りし、来年2月にリリース予定
米オラクル Simon Ritter氏。
Java 8では、言語、コアライブラリ、仮想マシンなど重要な分野での改善が行われる。
言語での最大の前進はLambda式の追加で、これは他の言語などで使われているClosureに関連したものだ。より少ないコードで記述できるようになるため、開発者の生産性を高めることができる。
そのためのシンタックスを追加し、コアライブラリも変更。さらに高速な実行のために仮想マシンも改善されている。
リリースは今年末に予定されていたが、さらにベストな製品とするために、3カ月を追加し、JDK 8は来年の2月にリリース予定とした。この先は2年ごとのリリースサイクルでJDK 9、JDK 10のリリースを考えている。
Java EE 7は今年6月に正式リリース
米オラクル Cameron Prudy氏。
Java EE 7はファイナルリリースまでもうすぐだ。HTML5対応のサービスを開発する機能などを組み込んだ。JSON APIやWebSocektsハンドラなど、従来は作り込まなければならなかったサービスが本当に簡単にできる。
Java EE 7のリリースは6月13日を予定している。
(追記:5/14 23:45 一人目の講演者の名前を間違えていましたので修正しました)
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