iOS/AndroidアプリをJavaScriptで開発、OpenGL対応で高速描画の「Herlock」、クローズドβリリース
HTML5やJavaScriptなどのWebテクノロジーを用いてiOSやAndroid対応のアプリケーションを開発できるツールにはPhoneGapやTitanium Mobileなどがあります。多くのエンジニアが使い慣れたWebテクノロジーでモバイルアプリケーションが開発できるために注目されているこの分野に、新しく国産のツール「Herlock」が参入しました。
HerlockはJavaScriptでiOS/Androidアプリケーションを開発できるツール。開発されたアプリケーションは単体で動作し、App StoreやGoogle Playに登録可能です。
プラットフォームごとに異なるAPIをHerlock内で統一、同じソースコードでiOSとAndroidの両方に容易に対応可能。ただしユーザーインターフェイスの違いはアプリケーションで対応する必要があります。
FlashライクなコードでOpenGLの処理を記述できるため、高速なグラフィック処理を実現する点も大きな特徴です。ゲームなど高速な画面書き換えなどを要求するアプリケーションに対応します。
開発環境やデバッグツールはクラウドから提供されており、Webブラウザから利用します。
独自のJavaScriptエンジン上でアプリケーションを実行
Herlockの仕組みはPhoneGapに近く、AndroidではV8ベース、iOSではJavaScriptCoreを使用した独自のJavaScriptエンジンを用いてアプリケーションが構成されます。
このJavaScriptエンジンにOpenGLも実装されているほか、カメラやGPS、加速度計といったデバイスネイティブな機能にアクセスするAPIも含んでおり、アプリケーション実行時にはこのJavaScriptエンジン上でコードが走ることになります。
今後アクセス解析やBaaS機能、ソーシャルメディアとの連携機能などを追加予定のほか、将来的にはオープンソース化も予定しているとのこと。
クローズドβ期間中は無料で利用可能。現在、HerlockのWebサイトから登録したユーザーに対して順次案内中とのことです。