IBM、企業向けのDevOps環境強化のためUrbanCode買収
より速いサイクルで製品開発を進めたい開発部門と、できるだけシステムを固定化して安定運用を維持したい運用部門。対立しがちなこの両者が協力して同じビジネスゴールを目指すというカルチャーを目指し、それを実現するムーブメントが「DevOps」です。
もともとはFlickrやFacebookなど、オンラインサービスを提供する企業から始まったこのムーブメントを、企業のシステム開発にも積極的に取り入れて競争力の強化につなげようとしている企業の1つがIBM。
そのIBMが、同社のDevOps関連製品強化のため、米UrbanCodeを買収したと発表しました。
プレスリリースからポイントを引用します。
UrbanCode’s software is a natural extension of IBM’s DevOps strategy, designed to simplify and speed the entire software development and delivery process for businesses.
UrbanCodeのソフトウェアは、IBMのDevOps戦略の拡張となり、ビジネスに向けたソフトウェアの開発とデリバリプロセス全体をシンプルにし、スピードアップします。
(略)For example, by combining UrbanCode software with the IBM MobileFirst Worklight technology, businesses can now author and deploy an application for any mobile device in hours, versus a previous multi-day timeline.
例えば、UrbanCodeソフトウェアとIBM Worklightテクノロジーを組み合わせると、あらゆるモバイルデバイスに対応したアプリケーションの開発とデプロイは、これまで数日かかっていたのに対して1時間以内にできるようになります。
継続的統合機能の強化へ
UrbanCodeは、開発中のソースコードをビルドするビルドシステムの「uBuild」、それをインフラへ展開するデプロイツール「uDeploy」、インフラの構成を自動化する「uProvision」などを揃え、継続的統合(Continuous Delivery)を実現するためのツール一式を提供するベンダ。
IBMも既存のRational Team Concertなどの製品群でDevOpsや継続的統合などを実現していますが、UrbanCodeの製品を加えることで対応環境や機能にさらに幅がでることになります。
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