IaaS/PaaS市場、AmazonクラウドはIBM、Microsoft、Googleの合計を上回る圧倒的存在。Synergy Research Group
米調査会社のSynergy Research Groupは、ワールドワイドにおけるIaaS/PaaS型クラウドサービスの市場調査結果を発表しました。
発表によると、IaaS/PaaS市場シェアにおいてAmazonが圧倒的なリーダーであり、その大きさはIBM、Microsoft、Googleの3社の合計よりも大きく、さらにそこへSalesforce.comのForce.comを加えてもさらに上回るほどの規模のようです。
許可を得て「IBM, Microsoft and Google Still Playing Catch-Up with Amazon in IaaS/PaaS Market」を抄訳で紹介します。
Amazonに続く2番手争いはIBM、Microsoft、Google。どこが抜け出すか?
Synergy Research Groupによる2013年第2四半期のデータによると、ワールドワイドのIaaS/PaaS市場においてAmazon(AWS)は圧倒的なリードを維持している。
Microsoft、Google、IBMという重量級の3社は先頭のAmazonを必死に追いかけ、アグレッシブに成長してはいるが、それでもこの3社の売上げの合計はAmazon1社の売上げの63%にしかならない。これ以外はさらに小さな企業ばかりではあるが、Salesforce.comはForce.comでこの3社並の売上げとなっている。
この1年で市場は47%の成長を見せているがAmazonは52%成長しており、市場全体の28%を占めている。
本四半期のIaaS/PaaS総売上は2.25ビリオンドル(22億5000万ドル、約2250億円)で、IaaSが64%となっている。また、北米は53%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)とアジア太平洋がそれぞれ21%、ラテンアメリカが5%。いずれの市場においても追い上げる企業に違いはあれど、Amazonが明確なリーダーである。
“現実の競争は、Amazonを追い上げている企業群の中から、どこがはっきりとした2番手となれるかだ。IBMのSoftLayer買収はそれに一役買ったとはいえ、Microsoft、Googleともにまだ団子状態で似たような成長率を描いている”と、Synergy Research Groupの調査員であるJohn Dinsdale氏は分析している。
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