Googleの新言語「Dart」、ECMAが標準化を開始

2013年12月16日

Googleが、JavaScriptよりも優れたWeb言語として開発中の「Dart」。このDartの標準化をECMA Internationalが開始したと、The Chromium Blogのエントリ「Ecma forms TC52 for Dart Standardization」で報告されました。

Chromium Blog: Ecma forms TC52 for Dart Standardization

Dartは先月、最初の正式版となる「Dart 1.0」がリリースされたばかり

ECMA InternationalはJavaScriptの標準化を行っている団体でもあり(JavaScriptは正式にはECMAScriptという名称)、DartはGoogle独自の言語から標準化された言語へと最初のステップを踏み出したことになります。ECMAは他にもC#の標準化も行っています。

WebブラウザにDartVMを搭載することを目指して

昨年の10月にGoogleがDartを発表したとき、JavaScriptのように柔軟性があり、高速で、大規模な開発にも適用できる言語を目指すことことが示されました。Webブラウザやサーバサイドなどさまざまなプラットフォームで動作することも目指すことの1つであり、標準化はその目標に沿った動きとなります。

ECMAでの標準化を発表したThe Chromium Blogのエントリでは、次のように書かれています。

The new standardization process is an important step towards a future where Dart runs natively in web browsers. Dart apps can be fast when compiled to JavaScript, but an embedded Dart VM enables even better performance.

この新しい標準化のプロセスは、WebブラウザでネイティブにDartが走るという未来への大事な一歩だ。DartアプリはJavaScriptへコンパイルされていても高速だが、組み込まれたDartVMはさらによい性能を可能にするだろう。

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2015年3月、GoogleはChromeへのDartVMの統合を断念。当初のDartの目標到達は事実上断念されました。

2018年3月、Dart 2とFlutterライブラリが発表されます。その後、Dart 2とFlutterは順調にバージョンアップを重ねていきます。

Flutterはマルチデバイス対応へと進化していき、2021年3月、Flutter 2が公開されました。

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