FacebookがPHPのJITコンパイラ「HHVM 2.2」リリース。17%のCPU効率改善。Linuxディストリビューション用パッケージを用意
Facebookは同社がオープンソースで開発しているPHP用のJITコンパイラの最新版「HHVM 2.2.0」(HipHop Virtual Machine for PHP)の公開を発表しました。
HHVMはPHPのコードをダイナミックにバイナリコードへと変換することで、高速な実行の実現を目指しています。
HHVM 2.2では、主要なLinuxディストリビューションとして、Ubuntu 12.04/ 13.04/13.10、Mint 15、Debian 7、Fedora 19のそれぞれに対応したパッケージが用意されるようになりました。
性能面では前バージョンに比べてCPUの利用率が17%低下し、効率が向上しているとのこと。
新機能として、Pharファイル対応、php.ini対応、多くのSPLクラスの追加と修正、ArrayObjectとArrayIteratorのバグ修正など。また、Symfony、CodeIgniter、 Laravelなどのフレームワークにも対応したと説明されています。
9月に書かれたブログ「Wow HHVM is fast…too bad it doesn’t run my code」によると、今後6カ月から1年程度で下記の課題に対応していくとのことです。
- Top PHP Framework parity
- Updated HHVM documentation
- First class support for open source contributions
- Easy install of HHVM on Linux
- PHP language improvements (e.g., type hints for scalars)
1つ目のPHPフレームワーク検証や4番目のLinuxインストールを容易にする点は、今回のバージョンで改善された、ということなのかもしれません。
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