Facebook、GoogleのLevelDBを採用したキーバリュー型ストア「RocksDB」公開。マルチコアと高速ストレージに最適化
最新のサーバが備えるマルチコアと高速なフラッシュストレージの性能を活かすべく最適化したキーバリューストア「RocksDB」をFacebookがオープンソースとして公開しました。
RocksDBはGoogleが開発したNoSQL軽量ライブラリ「LevelDB」を採用。以下の4つのビジョンを掲げています。
- Scales to run on servers with many CPU cores.
- Uses fast storage efficiently.
- Is flexible to allow for innovation.
- Supports IO-bound, in-memory, and write-once workloads.
サーバに搭載されているマルチプロセッサのメニーコアを活用し、フラッシュストレージのような高速ストレージに最適化。プラガブルアーキテクチャでつねに最新のテクノロジーへと入れ替え可能で、高I/O負荷に対応する、ということのようです。
マルチコア、高速ストレージ対応。プラガブルアーキテクチャ
マルチコアへの対応は、RocksDBの仕組みがシンプルでマルチコアを活用しやすく、またリードオンリーの処理とリードライトの処理が内部で分かれているためロック処理が少ないことも貢献しているとのことです。
高速ストレージへの最適化では、バックエンドでの圧縮機能が一般的なBツリーのデータ構造と比べて効率的であることに加え、圧縮によりライトの影響範囲が小さく抑えられることでフラッシュメモリの摩耗も抑えられるとしています。
プラガブルアーキテクチャの採用で、圧縮アルゴリズムを変更したり、データストア部分などの変更が可能になっています。
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