マイクロソフト、無料のツール「DevOps Workbench Express Edition」β版を公開。Windowsサーバへのデプロイを自動化
DevOpsの実践では、開発から運用までをツールを使って自動化することが重要です(ツールだけではなく協力するカルチャーもDevOpsの大事な要素ですが)。米マイクロソフトは、Windowsアプリケーションのデプロイを自動化する無料のツール「DevOps Workbench Express Edition」β版の公開を開始しました。
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DevOps Workbench Express Editionは、小規模な組織を想定したデプロイツールで、1台のWindowsサーバをターゲットとしたデプロイの自動化を実現します。
環境を自動チェックしデプロイ作業を自動化
DevOps Workbench Express Editionの画面左のテンプレート一覧を見ると、このツールで何ができるのかが分かります。
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例えば、デプロイの前に確認しておきたいOSのバージョン、当たっているホットフィックスの種類などをチェックできますし、インストールされている.NET FrameworkのバージョンやSQL Serverなどのミドルウェアの有無なども判別可能。ターゲットサーバへのファイルのコピーや削除もできます。特定のサービスの起動や停止、コンソールからコマンドを実行したりPowerShellを実行することももちろん可能です。
こうしたデプロイ環境をチェックしたり整えたうえで、Visual Studioなどで開発されたビルドをTeam Foundation Serverなどに接続して取得し、デプロイが可能です。
デプロイも.NETアプリケーションのデプロイ、Windows Azureへのデプロイ、SQL Packageのデプロイなど、あらかじめ何種類ものデプロイパターンが用意されています。
また全体のデプロイシーケンスをフローチャート式に定義することも可能です。
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DevOps Workbench Express Editionを解説した動画「Introducing Deployment Workbench Express Edition」によると、ターゲットとなるサーバにエージェントなどをインストールする必要はないとのこと。
DevOpw Workbench Express Editionの動作環境はWindows 7/8/2008/2008 R2/2012。
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