Chefをベースにした日本製の運用自動化ツール「Cloudrop」、エクシードから
データセンターへ投入したサーバの構成やアプリケーションのデプロイツールとしてよく知られているのが「Chef」や「Puppet」といったオープンソースの運用自動化ツールです。特にChefは先日Facebookが採用したことが発表されています。
そのChefをベースにした運用自動化ツール「Cloudrop」がエクシードから発表されました。同社はシステム構築や運用サービスに加え、パブリッククラウドの「Libra」などを提供する日本の企業で、Cloudropはそうした同社の経験を踏まえて作られたもの。
運用自動化ツールは、開発と運用が協力してビジネスゴールを目指す「DevOps」ムーブメントの中で、システムの開発運用を迅速に改善するうえで欠かせないツールとして注目されています。
運用の属人性を排除して自動化、効率化
CloudropはChefをベースにしているため、Chefでの手順書に当たるレシピやクックブックがほぼそのまま使えます。Cloudropではそうした手順書をパッケージという形でまとめてバインダーに綴じ、ライブラリに保管できる点が特徴の1つ。
これにより属人的になりやすい運用管理者のノウハウやテクニックを再利用しやすくし、運用の品質を標準化したうえで自動化できるため、効率的に運用の品質を保つことに役立ちます。
またすべての操作はログが残るため、あとから問題が発生したときにはログをさかのぼって原因を突き止めることも可能。
Cloudropには、デプロイだけでなく監視機能も含まれています。また、管理画面なども使いやすくし、オペレーションを分かりやすく容易にします。
cloudropはまず、国内の大手IT企業・ゲーム企業を対象に、運用自動化のコンサルティグと併せて導入を進めていくとのこと。
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