Big Switchが大規模向けの仮想スイッチ「Indigo Virtual Switch」をオープンソースで公開
OpenFlow対応のネットワーク管理ソフトなどを提供するBig Switch Networksは、「既存のオープンソース版仮想スイッチは、大規模なスケールでのデプロイのニーズに応えられず、またベンダ主導によってコミュニティベースのイノベーションが阻害されている」といった理由から独自のオープンソース版仮想スイッチ「Indigo Virtual Switch」を開発、公開を開始しました。
Linuxカーネルにはすでに仮想スイッチのOpen vSwitchが組み込まれており、Indigo Virtual Swtichは、そのOpen vSwitchに対するドライバーのような位置づけで動作するようです。
特徴は軽量で大規模展開に対応していること。
It’s a lightweight, high-performance vSwitch built from the ground up to support the OpenFlow protocol. It is designed to enable large-scale network virtualization applications and supports distribution across multiple physical servers.
これは軽量で高性能なvSwitchであり、OpenFlowをサポートするために基盤から作り上げたものだ。大規模なネットワーク仮想化アプリケーションや、複数の物理サーバにまたがる分散環境などを実現するために作られた。
Big Switchは独自のオープンソース路線を行くのか
Indigo Virtual Switchは、Big Switchが推進するProject Floodlightと呼ばれるオープンソースのプロジェクトの中の1つで、OpenFlowコントローラや仮想スイッチを抽象化するIndigoフレームワークなどとあわせて開発されています。
Software-Defined Networkingのオープンソースプロジェクトとしては、シスコ、マイクロソフト、IBM、Brocadeなど主要ベンダが集まったOpenDaylightプロジェクトが進行しています。Big SwitchもOpenDaylightに参加していましたが、わずか1カ月で先月離脱を表明しました。
Big Switchは、自社のオープンソース路線を進めていくことに本腰を入れることにしたのでしょう。
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