Appcelerator、企業向けのモバイル開発環境「Appcelerator Platform」を発表。開発ツールからテスト、BaaS、ログ解析まで包括。Oracleもサポートへ
モバイル向けアプリケーションの開発環境を提供してきた米Appceleratorは、企業向けにモバイル対応の業務アプリケーションを開発するためのツールやサービスを包括した「Appcelerator Platform」を発表しました。
Appceleratorはもともと、JavaScriptでモバイル対応のネイティブアプリケーションを開発できるツールキットである「Titanium Mobile」を開発する企業です。
同社は昨年の2月には、モバイル向けクラウドサービスを提供する「Cocoafish」を買収するなど、機能を着々と増強してきました。そしてターゲットを企業向け業務アプリケーションのモバイル化に合わせて、今回の発表に至っています。
Appcelerator Platform
Appcelerator Platformは、JavaScriptでiOS、Android、BlackBerry、Tizenなどのさまざまなプラットフォーム対応のネイティブアプリが開発できる統合開発環境のAppcelerator Studio、クラウドからモバイル向けのさまざまなサービスを提供するAppcelerator Cloud Service、パフォーマンスなどのためのプロファイル機能を持つAppcelerator Performance Management、利用状況などをログから分析できるAppcelerator Analyticsなどからおもに構成されています。
特にクラウドサービスは、あらかじめ用意されているプッシュ通知機能、ストレージ、ソーシャル連係などのほかに、開発者自身がサーバサイドにビジネスロジックを組み込むことができ、データソースとしてSAPやOracleなどの業務アプリケーションやデータベース、Salesforce.comなどのほかのサービスと接続することも可能です。Oracleへの対応も今回発表されました。業務アプリケーションの構築には必須の機能といえるでしょう。
業務アプリケーションのモバイル化は今後さらに本格化することは間違いなく、開発ツールにはこれまでのWindowsやWebブラウザを前提としたものとは異なる機能が要求されるはずです。Appceleratorは、その新たな市場に名乗りを上げたことになります。
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