AngularJS、次バージョンの1.3ではIE8をサポートしない予定
Googleがオープンソースで開発しているJavaScript MVCフレームワーク「AngularJS」。先月バージョン1.2が公開されたばかりですが、次バージョンの「AngularJS 1.3」ではInternet Explorer 8のサポートを行わないことが発表されました。
Inernet Explorer 8のサポートを終了する理由として次の2つが挙げられています。
Although our stats tell us that only a small percentage of users are on Internet Explorer 8, maintaining compatibility requires code that slows the rest of AngularJS down.
私たちの統計によると、Internet Explorer 8の利用者は低いパーセンテージとなっています。引き続きコードの互換性を維持しようとすることがそれ以外のAngularJSの部分の開発速度を下げてしまうのです。
In April 2014, Microsoft will be ending support for Windows XP, which means the end of support for the operating system most of Internet Explorer 8 users use.
2014年4月には、マイクロソフトがWindows XPのサポートを終了します。これは、Intenret Explorer 8ユーザーの多くが利用しているOSのサポートが終了するということです。
Internet Explorer 8のサポートをなくすことで、ビルドの時間が半分となり、より速いスピードで開発が進められると説明されています。
jQuery 2.0でもInternet Explorer 8のサポートは廃止されている
Internet Explorer 8のサポートは、現在もっとも広く使われているJavaScriptライブラリであるjQueryの最新版「jQuery 2.0」でも廃止されています。jQueryの場合はバージョン2.x系ではモダンブラウザのみをサポートし、バージョン1.x系ではInternet Explorer 6/7/8を含む過去のWebブラウザからモダンブラウザまで幅広くサポートするというポリシーになっています。
AngularJSがIE8のサポートを廃止する理由にもあったように、Windows XPのサポート終了に伴いInternet Explorer 8以前のバージョンの利用は大幅に減少することが予想されます。2014年後半には、モダンブラウザのみの利用を前提に割り切った実装のWebサイトが一般的となっていくことになるはずですし、そうなることを期待したいですね。
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