AmazonクラウドがBeanstalkでNode.js提供開始。Node.jsは正式版1.0まであと一歩へ
AWS Elastic Beanstalkで、Node.jsのサポート開始が発表されました。
Elastic Beanstalkは、Amazonクラウド上でJavaやPHPなどの実行環境を提供するAmazonクラウド純正のツール。これまでJava、PHP、Ruby、Pythonと.NETがサポートされていましたが、Node.jsがそこに新しく加わりました。
利用者は、目的の実行環境を選択するだけですぐに利用を開始できます。
Elastic Beanstalkの設定画面からNode.jsのオプションも設定可能。
自分でサーバを用意してインストールなどの環境設定をする必要もないため、手軽に試す手段としてもいいのではないでしょうか。
Node.js 0.10リリース。次の0.12の次が1.0の予定
そのNode.jsは月曜日3月11日に安定版がバージョン0.10に達しました。
Node.js 0.10では「Streams2」と呼ばれる新しいストリーム処理用のAPIが採用され、これまでのAPIのバグフィックスや性能向上などが図られているとのこと。Node.js 0.10の変更点などについては、Node.jsのブログのほかに、ぼちぼち日記の記事「Node.js-v0.10リリースアナウンスの簡単な解説と感想など」が日本語で詳しく紹介しています。
Node.js 0.10の次の安定場としてNode.js 0.12が予定されており、その次がついにNode.js 1.0となる見通しです。Node.jsのブログから引用します。
After 0.12, the next major stable release will be 1.0. At that point, very little will change in terms of the day-to-day operation of the project, but it will mark a significant milestone in terms of our stability and willingness to add new features. However, we've already gotten strict about maintaining backwards compatibility, so this won't really be so much of a shift.
0.12のあと、次の安定版が1.0になるだろう。プロジェクトの日々の変更作業についていえば、その時点での変更は小さいものになる。しかしこれは安定度、および新機能追加の意図からすれば重要なマイルストーンになるはずだ。とはいえ私たちはすでに、バックワードコンパチビリティについては厳しい制約を課しているから、本当に大きな変化とはならないだろう。
今回のNode.js 0.10のStreamの変更で、おそらく大きな変更はなくなり、1.0までは細かな変更とバグフィックスになりそうな感触です。
Amazonクラウドでのサポートも始まりましたし、Node.jsを本番環境のアプリケーションで使える環境は十分に整ってきたのではないでしょうか。
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