「顧客の25%はピュアなOpenFlow方式を採用している」Big Switch Networks CEOとの一問一答

2013年3月6日

OpenFlowのブームから注目が始まったSoftware-Defined Networkの分野で注目されてきた新興ベンダーが、Nicira NetworksとBig Switch Networksの2社でした。

Nicira Networksは昨年7月、VMwareの買収に合意するという電撃的な発表を行い、一方のBig Switch Networksは昨日、日本への本格参入を発表しました。

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来日したBig Switch Networks CEOで共同創業者のグイド・アッペンツェラー(Guido Appenzeller)氏の記者との一問一答をまとめました。

約25%のお客様はピュアなOpenFlow方式を採用している

─── 対応するパートナーの中にシスコシステムズが入っていません。シスコが独自のSoftware-Defined Network戦略をとっていることは承知していますが、ソリューションを提供する上では大きな欠落ではないかと思います。シスコの対応についてどう見ていますか?

アッペンツェラー氏 シスコも最近になっていくつかのスイッチでOpenFlow対応を始めているので、いずれ対応製品のリストにのることになるでしょう。たしかにシスコはOpenFlowへの対応はゆっくりのようですが、いずれ対応製品となると考えています。

─── 御社の製品は、ネットワーク仮想化を実現するオーバーレイ方式、すべてをOpenFlowで制御するピュアOpenFlow、そしてその2つを組み合わせたハイブリッドの3種類のデプロイモデルに対応しています。いまはどのような利用者が多いのでしょうか?

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アッペンツェラー氏 多くのお客様は、まずオーバーレイ方式を採用されます。というのも、この方式なら既存のネットワークの物理的な構成に手を付けることなく、ネットワーク仮想化のような機能が利用できるためです。

しかし、この方式ではブロードキャストやファイアウォールなどでスケーラビリティの制限を感じ、ハイブリッド方式へと移行していくケースが多いようです。

─── ピュアなOpenFlow方式はどうですか?

アッペンツェラー氏 実は約25%のお客様が、物理ネットワークの構築からピュアなOpenFlow方式の採用を始めています。

─── 競合する企業はどこだと考えていますか?

アッペンツェラー氏 シスコとVMwareの2社だと考えています。VMwareはハイパーバイザを起点に、シスコは物理スイッチを起点に垂直統合モデルを実現しようとしています。しかし私たちはそうしたベンダロックインを排除したいお客様のための製品です。ですのでその2社を競合だと考えます。

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