国内リレーショナルデータベース市場は2017年まで年平均8%以上の成長。特にクラウド上のデータベースサービスの成長著しいと。IDCジャパン
調査会社のIDCジャパンは国内のリレーショナルデータベース市場規模について、2012年の約1176億円から2017年には2619億円へと成長し、そのうちクラウド上のリレーショナルデータベースの売上げが9.2%を占めるとの予測を発表しました。
発表された予測によると、2012年の国内リレーショナルデータベース市場規模は1775億7100万円で、前年比7.0%の成長。
この市場は2017年まで年間平均成長率8.1%で成長し、2017年には2619億1500万円になると予測されています。
また同社はSaaS/PaaS/IaaSを活用するシステムを「第3のプラットフォーム」と呼び、2017年の同市場における第3のプラットフォームソフトウェアの売上が市場全体に占める割合が9.2%にまで成長すると予測。2012年における同売上げは4.2%で、クラウドでのリレーショナルデータベース市場の急成長を予測しています。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストの冨永裕子氏は、従来のサーバ(同社は「第2のプラットフォーム」と呼んでいる)におけるソフトウェア市場の成長には、垂直統合システムの登場が関係していると、次のように分析しています。「第2のプラットフォームソフトウェアの市場成長には、汎用サーバー上で稼働するソフトウェアが垂直統合システムに集約されるという材料が影響している」。
しかし垂直統合システムはロックインの要素が顧客から嫌われると指摘。「垂直統合システムはベンダーロックインなど顧客に嫌気されるリスクもあるため、ベンダーは現在の事業基盤である第2のプラットフォームソフトウェアで収益を上げつつ、第3のプラットフォームへ経営リソースをシフトする準備を行うべきである」と、収益をクラウドへシフトしていくべきだと提言しています。
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