国内におけるパブリッククラウド市場規模、2017年には昨年の3.6倍にあたる3376億円へ。IDCジャパン
今年2013年の日本国内におけるパブリッククラウド市場規模は、前年比39.4%増の1321億に。そして4年後の2017年には2012年の3.6倍にあたる3376億円になると調査会社のIDCジャパンが発表しました。
同社が公開したパブリッククラウド市場規模のグラフによると、IaaS、PaaS、SaaSのうち、2013年の時点でもっとも市場規模が大きいのはSaaS、次いでIaaSとなっています。
2017年度においてもIaaS、PaaS、SaaSの市場規模の順位は変わっていませんが、PaaSの成長が大きく、3種類の市場規模の違いはかなり縮小する見通しとなっています。
IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの松本聡は、クラウドベンダーの競争力としてパートナーのエコシステムの重要性が増していると次のようにコメントしています。
「国内クラウド市場ではパートナーエコシステムが、ベンダーの競争力に与える影響力が高まっている。ベンダーはパートナーエコシステムを活性化するために、多様な施策を実施する必要がある」
これまでのパブリッククラウド市場は迅速性や拡張性、コストの最適化がユーザーにアピールし、成長要因となっていましが、現在はこれらに加えてパートナーエコシステムによる機能やサービスが利用者にアピールする付加価値となっているとのことです。
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