2013年10月の人気記事「迷ったら健全な方」「エンジニアに高い給料を払ってる会社」「この1年の優れたIT系書籍はどれか?」ほか
関東地方は上着が必要な季節になり、早くもコートを着込んだ人を見かけては「ちょっと早いのでは? でも暖かそうだ」と思うようになりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて10月も過ぎて行ってしまったので、振り返って先月の人気記事を紹介しましょう。
10月の人気記事:1位から3位
1位 クックパッドのインフラ責任者が語る、DevOpsを成功させる考え方「迷ったら健全な方を選ぶ」~DevOps Day Tokyo 2013
2位 ソフトウェアエンジニアにもっとも高い給料を払っている企業はどこ? 米Glassdoorのレポートによると、Juniper、LinkedIn、Yahoo!がトップ3
3位 この1年の優れたIT系書籍はどれか?「Jolt Awards 2013」が5冊を発表
1位はイベントDevOps Day Tokyoのセッションとして行われたもの。DevOpsの実践ではカルチャーが大事な役割を果たしますが、それをクックパッドがどう考え行っているのか、見事な内容で紹介されています。組織で働くエンジニアにも、エンジニアでない方にもおすすめする記事です。
4位から6位
4位 Facebookが何千台ものMySQLを人手を使わず自律管理する仕組み「MySQL Pool Scanner(MPS)」
5位 Google、Android用のUIテスト自動化フレームワーク「Espresso」公開
6位 国内ではクラウド、BPMスイート、グリーンITなどが「幻滅期」、ビッグデータやモバイルは「過度な期待」のピーク、ガートナー国内版ハイプサイクル
4位の記事ではFacebookが大規模なMySQLクラスタを自律的に管理する仕組みを紹介しています。記事の最後にも書いたのですが、これからはコンピュータ1台1台の機能の高度だけではなく、群体としてのコンピュータをいかに高度化し、自律的に動かしていけるかが重視されてくるはずです。
エンタープライズの分野でもSoftware-Defined Datacenterという言葉が聞こえてきていますが、これも群体としてのコンピュータを高度化するための方向性であり、同じことだと思います。
7位から10位
7位 JSON、ECMA標準となる。仕様文書「ECMA-404」が公開
8位 システム品質を左右する「組織体制」「開発スキーム」「マインド」を改善してきたリクルートの苦労を振り返る(組織編)~ソフトウェア品質シンポジウム 2013
9位 GitHub社内のDevOpsを支えるツール「Boxen」と「Hubot」(前編)~DevOps Day Tokyo 2013
10位 Excelのテーブルを修飾ごとHTMLへ。数式も保持して表計算も可能なHTML/JavaScriptを生成する「Excel to HTML」。アドバンスソフトウェア
8位はソフトウェア品質シンポジウムで行われたリクルートテクノロジーによる特別講演。ここでも組織が持つカルチャーがいかにソフトウェア開発に対して重要かが解説されています。そしてカルチャーに大きく影響を与えるのが組織体制や開発スキームといった組織そのものが持つアーキテクチャです。
組織の健全性を保ち、よいソフトウェアを実現し、結果としてビジネスの成果を高めていくために、このアーキテクチャをどう最適化していくのか。多くのITマネージャにとって参考になる話のはずです。
10月の運用報告
毎月恒例の運営報告です。Google Analyticsによる2013年10月のページビューは39万6727。ユニークユーザーは17万5432でした。
Publickeyの新コーナーやデザインのブラッシュアップなどを考えてはいるのですが、なかなか作業のためのまとまった時間がとれずにいます。まあ、アイデアの熟成期間だと思うことにしてします。今月も引き続き、ご愛読のほどよろしくおねがいします。
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