さくらのクラウドがアベイラビリティゾーン提供。設備を完全に分離した第二ゾーンが10月から稼働開始

2013年9月27日

さくらインターネットは、さくらのクラウドで現在の設備(石狩第1ゾーン)とはネットワークや電源などの設備系統を完全に分離した「石狩第2ゾーン」の提供を10月8日より開始することを明らかにしました。

クラウドの基盤となるデータセンターはさまざまなレベルのハードウェア障害に対応する冗長性を備えていますが、上流のネットワークや設備を支える電源系統などに障害が発生した場合、データセンターごと停止してしまう可能性を排除できません。

そうした事態に対してさらなる冗長性を確保するために、多くのクラウドではネットワークや電源といった基本設備から完全に分離した施設を構築し、提供しています。このように分離された施設をAmazonクラウドでは「アベイラビリティゾーン」(Aavailability Zone:AZ)と呼んでおり、他のクラウド事業者でも類似した名称が使われることが一般的です。

電源の基本設備だけでなくAPIなども分離

さくらインターネットの資料によると、さくらのクラウドのゾーンもネットワーク、サーバ、電源などの基本設備が完全に分離されているほか、システムを管理するコントロールパネルやAPIも分離されているとのこと。

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利用者はコントロールパネルのメニューからゾーンを切り替えるだけで対象のゾーンを選択できるようになっています。

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データベースのレプリカを別ゾーンに作成し、万が一のときにはフェイルオーバー可能にしておく、などのシステム構成にすることで、可用性の高いシステムが実現可能になります。

さくらインターネットは、さくらのクラウドの課金方式に1時間ごとの課金方式の追加をあわせて発表しています。これまでは日割り課金が最小単位でしたが、より小さな課金単位にすることで、短時間の利用について従来より安価な利用が可能になります。

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