Windows 8には仮想ストレージ機能が搭載、これは便利そう
仮想ストレージはサーバで使うもの、と思っていたら、Windows 8には仮想ストレージ機能が搭載されることが、Building Windows 8のブログにポストされたエントリ「ストレージを仮想化して、スケーラビリティ、復元性、効率性を高める」で紹介されています。
ストレージ仮想化を用いることで、自動的にデータを複数の物理ドライブに書き込んで冗長性を持たせたり、アプリケーションやOSの設定はそのままであとから物理ドライブを追加する、といったことが容易に行えるようになるので、デスクトップPCでも(ノートPCなどでももちろん)ディスク管理がずっとラクになりそうです。
データは自動で冗長化、物理ディスクの追加も
ストレージ仮想化機能を簡単に説明すると、物理ストレージを構成するドライブの台数、合計容量に関係なく、特定の容量と機能を備えた仮想ストレージを作れるという機能。図を引用します。
この図では、2台の2TBの物理ドライブをまとめて「ストレージプール」を作り、これを仮想化して10TBの仮想ストレージに見せています。このとき、アプリケーションからは1台の10TBのストレージがあるようにしか見えません。
この仮想ディスクは、通常の物理ディスクとまったく同じように使用できます。パーティションを作成し、フォーマットをしたら、データをコピーできます。
ストレージプールには、あとからディスクを追加していけるので、容量が足りなくなりそうになった時点で物理ディスクを追加すれば、最初から10TBの物理容量がなくても大丈夫。
また、仮想ストレージに「ミラー属性」を設定することで、ストレージに書き込まれたデータは自動的に複数の物理ディスクに書き込まれます。ストレージプール内のいずれかの物理ディスクが故障したとしても、ストレージプール全体としてはデータを失わずに稼働を続けられるとのこと。パリティによる冗長化も可能だそうです。
Developer Previewですでに利用可能
最近はデスクトップPCに接続するディスクも大容量化が進んでいますし、複数の物理ドライブを接続している人も珍しくありません。僕自身も複数の物理ドライブを接続してミラーリングのバックアップを定期的にとっています。仮想ストレージ機能で自動的に複数の物理ドライブをまとめて管理でき、冗長性も高まるのはとても便利そうです。
仮想ストレージ機能はすでに現在配布中のWindows 8 Developer Previewで利用可能になっているそうです。詳しい設定方法は該当のエントリをどうぞ。
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