さくらのクラウドが完全復活、新規申し込み再開。より高速な「SSDプラン」も提供開始へ
昨年、2011年11月15日に石狩データセンターのオープンと同時にスタートしたさくらインターネットの「さくらのクラウド」。直後の12月からストレージ障害が発生、性能が著しく低下した状態での運用が続いたため3月には新規申し込みの受付を停止、既存ユーザーへの課金も中止していました。
6月には障害を起こしたストレージを新システムに刷新し、問題ないと確認できた10月からは既存ユーザーへの課金を再開します。
そして今日11月1日13時、さくらのクラウドの新規申し込みが再開されました。
これにより昨年のストレージ障害以来続いていた制限などがすべてなくなり、通常運用の状態へと完全に復帰したことになります。
高性能なストレージとしてSSDプランを追加
さくらインターネットは今日、さくらのクラウド ディスクプラン「SSDプラン」の追加も発表しました。ハードディスクと比較して非常に高性能なアクセス性能を提供します。ディスク容量は100GB固定で、月額料金3675円、日割料金は184円。
さくらインターネットのベンチマークによると、さくらのクラウドで提供してきたハードディスクのランダムリード性能が、IDE接続、仮想IO接続でそれぞれ137IOPS、516IOPSに対し、SSDプランでは1万IOPSに達するとのことです。
SSDは特別なものではなく市販されている製品を採用しているとのことで、利用者はSSDの信頼性や寿命が気になるところ。この点についてさくらインターネットでは、ドライブの管理機能であるS.M.A.R.Tの属性をモニタリングし、寿命となる可能性が近づいた場合に交換を行う運用になっているとのことです。交換作業は無停止で行われ、利用者がそれに気付くことはないとのことでした。
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