ジュニパー、今年できたばかりの新興SDN企業「Contrail Systems」を買収。SDN戦略へ踏み出す
ブロケードがOpenFlowに対応するロードマップを示し、Vyattaを買収するなど積極的なSoftware-Defined Network戦略を見せ、シスコも仮想ネットワークのvCiderを買収、さらにMeraki、Cloupiaと相次いで買収するなど、今年は大手ネットワークベンダがSDN戦略を明確にした年でした。そして、ジュニパーもついにSoftware-Defined Network戦略に踏み出す買収を発表しました。
買収を発表したブログでは、同社のエグゼクティブバイスプレジデント Bob Muglia氏が次のように書いています。
With this acquisition, Juniper gains SDN technology that augments our portfolio of products and services.
この買収で、ジュニパーは製品群やサービスを強化するSDN技術を得ることになる。
ContrailはBGPとXMPPを活用
ジュニパーが買収するのは、今年設立されたばかりのContrail Systems。元グーグル、元シスコ、そして元ジュニパーなどのネットワーク事業経験者によって設立され、SDNコントローラを開発していると伝えられています。
GigaOmの記事「SDN startup Contrail Systems gets $10M led by Khosla Ventures — Cloud Computing News」によると、その特徴はBGPとXMPPを用いた点に特徴があるとのこと。
Singla says that Contrail’s approach is different from its competitors because it is both more distributed and can interoperate with a greater variety of equipment because it uses both BGP and XMPP protocols.
CEOのAnkur Singl氏いわく、Contrailのアプローチは競合とは異なるとのことだ。その理由は、BGPとXMPPを用いたことで、さまざまな機器で構成された、より分散しつつ相互利用が可能な点にある。
XMPPといえば、リアルタイムなメッセージングプロトコルとして一時期注目されたプロトコルでした。ピア・ツー・ピア的なアーキテクチャを備えているのでしょうか。
いずれにせよジュニパーも本格的なSDN戦略を展開することになりそうです。