PR:HTML5/JavaScriptで企業向けモバイルアプリを開発するためのフレームワーク「Yubizo Engine」と「CLOMO」
企業向けモバイルアプリケーションの実績を積んでいく中で、アイキューブドシステムズがHTML5/JavaScriptをベースに開発したフレームワークが「Yubizo Engine」です。さらに、企業向けのアプリケーションではデバイス管理機能や社内向けアプリ配布のインフラが欠かせません。それを実現するのが同社の「CLOMO」です。
この2つの開発の背景と目指すものについて、アイキューブドシステムズ代表取締役 佐々木勉氏に聞きました。
企業向けモバイルアプリで誰もがあたる課題とは
佐々木氏 企業向けモバイルアプリケーションには、ビジネスとしての大きな可能性と、人々の働き方や価値観を変えるという、ITが本来なしえる仕事ができると考えて本格的に参入しました。しかし企業向けにモバイルアプリケーションを展開してみると、すぐにいくつかの課題と向きあうことになりました。
最初の1つがセキュリティです。モバイルデバイスのメールやカレンダー、ブラウザから企業の情報が漏えいしないか? モバイルデバイスにデータを保存したら、紛失したときにどうするのか? こうしたお客様の心配を解消できなければ、日常的に持ち歩くモバイルデバイスを業務で使うことはできません。
また、もう1つはアプリケーションの配布です。企業向けに開発したアプリケーションを、社内のスタッフや関係者だけに確実に配布する手段も用意しなければなりません。これらは企業向けのモバイルアプリケーションに参入する、どの会社であっても直面する課題です。
──── それで開発したのが「CLOMO」ですね。
佐々木氏 そうです。ただ、開発した順番で言うと、まず最初に開発したのが「Yubizo Engine」でした。Yubizo EngineはHTML5とJavaScriptのWeb標準技術で、iPhoneやiPadなどに対応したタッチインターフェイスを持つモバイルアプリケーションを開発するためのフレームワークです。
Yubizo Engineには企業向けモバイルアプリケーションを開発してきた過程で蓄積したノウハウが投入されています。開発過程で何度もモックアップを作るためには、こうしたフレームワークが先に必要でした。
しかしアプリケーションをいざ展開しようとすると、デバイスセキュリティ、Webアクセシビリティやアプリケーション展開の基盤が必要になります。それらを解決するためにCLOMOを作ることになったのです。
モバイルデバイスを仕事で安心して使うために
──── お客様からも、モバイルデバイスの管理、いわゆるMDM(Mobile Deveice Mangement)を実現したいという要望は大きかったのでしょうか。
佐々木氏 はい。やはり、デバイスの紛失や盗難時の情報漏えい対策、不正利用の防止、利用状況の監視をしたいなどの要望は多かったですね。
そのためCLOMOでは、利用状況の把握や紛失時にリモートで初期化できる「CLOMO MDM」、社内向けアプリの配信には「CLOMO MOBILE APP PORTAL」、認証ゲートウェイの「CLOMO GATE」というラインナップを揃えました。
しかしそれだけではお客様のニーズに対して十分ではありませんでした。実際にお客様は、ブラウザやメールやカレンダーといった日常的に使う“モバイルアプリケーションそのもの”のセキュリティをもしっかり保ちたい、と考えていました。そうしないと日常的に安心してモバイルデバイスを仕事に使えないのです。
そのためCLOMOは単なるMDMに終わらず、リモートで管理できるアプリケーション「CLOMO SECURED APPs」というシリーズで「CLOMO SecuredBrowser」「CLOMO SecuredMailer」などのブラウザ、メーラー、さらにカレンダーや連絡先、ドキュメントビューアなど、基本的なビジネスアプリケーションを統合した業務向けのアプリケーション基盤としています。
──── アプリケーションと統合された管理とセキュリティを実現していると。
佐々木氏 はい、このCLOMOのインフラの上で、Yubizo Engineなどを使った独自アプリケーションも配布、管理でき、統合度を高めています。
すでに、中古車販売のガリバーインターナショナル様や、紳士服大手のはるやま様、大手小売流通企業様など、導入実績も約1年で300社様を超え、CLOMOを使うことで、企業が独自に最初からセキュアなモバイル環境を構築するよりもおそらく何桁も安くモバイル環境が構築できると思います。
企業向けモバイルアプリケーションの基盤に
──── 今後のCLOMOとYubizo Engineの展開はどうお考えですか?
佐々木氏 Yubizo Engineは、すでに日本で250社以上のデベロッパー企業が導入し活用頂いており、このデベロッパーのみなさんと一緒になって育てていきたいと思っています。
特に、モバイルアプリケーションを開発する際にいちばん時間をかけて悩むのは、ユーザーインターフェイスの作り込みです。そこに、こうあるべきというデザインパターンというかサンプルのようなものが数多くあれば、デベロッパーもお客様もコミュニケーションがしやすくなるでしょう。そうした状況をYubizo Engineを基に作っていきたいと思います。
CLOMOは、企業向けモバイルアプリケーションの基盤となるものにしていきたいですね。私たちは、この分野のソフトウェアがどうあるべきか、他社と比べてより深く理解していると思っています。その点をさらに強化していきます。
──── どうあるべきか、というのは?
佐々木氏 モバイルでは、キーボードからの入力のような操作やメールで添付されたファイルの閲覧などは利用者にとってそれほど便利ではありません。モバイルにはそのスタイルにあった体験やコミュニケーションが求められています。その点で、私たちには“モック祭り”やモバイルで使うために必要なバックエンドのスケーラビリティの高度化やそれらを含めたアーキテクチャなど、これまでお客様から学ばせて頂いた多くのノウハウがあり、それらの知識をデザインパターンやサンプルという“形”にして、モバイルデバイス・アプリケーションを活用しようとする企業、あるいは開発しようとする企業様が、迷いなく次の段階へと歩を進むのをお手伝いしていきたいと考えています。
私たちは、今後もCLOMOやYubizo Engineを通じてお客様より得ることができた、経験や学びを私たちの提供するプラットフォームの進化という形で還元していきたいと考えています。
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(本記事はアイキューブドシステムズ社提供のタイアップ記事です)
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