パーソナルクラウドがパーソナルコンピュータを置き換えていく。ガートナー
個人がスマートフォンやタブレットなど複数のデバイスを使って情報にアクセスするようになり、それらのデバイスをつなぐためのパーソナルクラウドの重要性が高まる。米調査会社のガートナーが「Gartner Says the Personal Cloud Will Replace the Personal Computer as the Center of Users' Digital Lives by 2014」を公開しています。
Gartner analysts said the personal cloud will begin a new era that will provide users with a new level of flexibility with the devices they use for daily activities, while leveraging the strengths of each device, ultimately enabling new levels of user satisfaction and productivity. However, it will require enterprises to fundamentally rethink how they deliver applications and services to users.
ガートナーは、パーソナルクラウドがユーザーが日々使うデバイスに対する新しいレベルの柔軟性を提供する新しい時代が始まるとしている。さまざまなデバイスを活用することで、最終的にはユーザーの生産性と満足度を新しいレベルで実現するだろう。
それは企業にとって、アプリケーションやサービスを利用者にどのように提供するかを、根底から再考させることになる。
パーソナルクラウドへ向かうメガトレンド
ガートナーはこの予想にあるパーソナルクラウドに向かう要因として、次の5つのメガトレンドを挙げています。
Megatrend No. 1: Consumerization — You Ain't Seen Nothing Yet
メガトレンド1:コンシューマライゼーション
パワフルでかつ安価なデバイスの登場は、ユーザーのあり方を変えていくでしょう。
Megatrend No. 2: Virtualization — Changing How the Game Is Played
メガトレンド2:仮想化
仮想化は、これまでのPCに依存したアプリケーションを前進させる力となるでしょう。
Megatrend No. 3: "App-ification" — From Applications to Apps
メガトレンド3:アップ化
1つのアプリケーションはユーザーに合わせて複数の表示方法をとることができるようになるでしょう。
Megatrend No. 4: The Ever-Available Self-Service Cloud
メガトレンド4:いつでも利用可能なセルフサービスクラウド
ユーザー自身がアプリケーションやサービス、コンテンツを選択できるようになりたい、という要求がこれまでになく高まるでしょう。
Megatrend No. 5: The Mobility Shift — Wherever and Whenever You Want
メガトレンド5:モビリティへのシフト
タッチやジェスチャー、音声認識や文脈対応などによる、より自然なユーザーインターフェイスの実現がモバイルデバイスを実用的なものにしていくでしょう。