シトリックス、業務用ソーシャルツール「Podio」発表。CloudStackも商用版リリースへ。Synergy 2012
米シトリックスはサンフランシスコで同社のイベント「Citrix Synergy 2012」を開催中です。
初日の基調講演に登場した同社社長兼CEOのマーク・テンプルトン氏は、同社の戦略が、働き方、コンピューティング、ビジネスの変革に伴い、仕事とプライベートが混在し始めたワークスタイルへ対応することだと説明。
そのためにモバイルとクラウドへの対応を進めていくとしました。
基調講演では2時間の半分以上を主力分野であるデスクトップ仮想化、アプリケーション仮想化分野のアップデート情報の紹介に費やされましたが、この記事では新製品となるPodioと、基調講演後半に行われたクラウド関連の発表について紹介しましょう。
業務用コラボレーションツール「Podio」発表
米シトリックス社長兼CEOのマーク・テンプルトン氏。
6週間前にシトリックスに加わったのがPodio(シトリックスは4月にPodioを買収)。Podioにはあらかじめさまざまなワークフローの機能が組み込まれている、チームのためのクラウドサービスだ。
中央にチームのアクティビティストリームが表示され、そのチームで何が起きているのかを示している。チームは企業内でも企業外でも対応する。
上に並んでいるアイコンがワークフローのアプリになる。Podioではだれでもアプリが作れる。
アップはドラッグ&ドロップで作れる。PodioはiPhone、Androidにも対応する。
ワークスペースは小規模から大規模なチームまでいくつでも作れる。
外部のクラウドサービス、例えばファイル共有サービスと連携してチーム内のファイル共有を行うこともできる。Google Docs、Evernote、Instapaper、DropBoxなどとも連係するオープンなものだ。
Podioは業務のためのソーシャルなコラボレーションプラットフォームだ。今日から提供開始する。5人までは無料。
CloudStackの商用版CloudPlatform発表
データセンターにクラウドを透過的に接続するCloudBridge 2を6月に発表する。あらかじめ主要なクラウドはカタログとして搭載しているため、簡単にクラウドを接続可能だ。
Apache CloudStackの商用版として、IaaSのクラウド基盤であるCitrix CloudPlatformを発表する。6月に正式リリース。明日の基調講演でさらに詳しく紹介する。
そしてもう1つ。Project Avalonを紹介しよう。これには過去2年以上取り組んできた。
Windowsアプリケーション、WindowsデスクトップをデリバリするためにXenDesktop、XenApps、Windows Serverを組み合わせ、どんなクラウド上でも稼働できるようにするものだ。
Avalonで、デスクトップ仮想化、アプリケーション仮想化をクラウドサービス化することができる。
今年下半期にCustomer Betaを公開する予定。明日の基調講演でデモをお見せする予定だ。
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