PhoneGap 2.0がリリース。JavaScriptの性能向上、Windows Phoneサポートなど
モバイル向けにHTML5/JavaScript/CSSで開発されたWebアプリケーションをラップし、iOSやAndroidなどのデバイスにインストール可能なネイティブアプリケーションに変換できるフレームワーク「PhoneGap」が、最新版のPhoneGap 2.0としてリリースされました。
PhoneGapは昨年アドビに買収されAdobe PhoneGapとなっていますが、PhoneGapのソフトウェア自体は買収前にオープンソースとしてApache Software Foundationに寄贈。オープンソース版はApache Cordovaとなっています。
PhoneGap 1.0がリリースされたのは昨年8月のことでした。約1年でメジャーバージョンアップを果たしたことになります。
主な変更点はCordova WebViewやCLI、JavaScriptの改善など
PhoneGap 2.0の主要な機能を、発表資料を基に紹介します。
- Cordova WebView
ネイティブアプリケーションの一部に、ビューの部品として(as a view fragment)PhoneGapを用いることができる。 - Command Line Tooling (CLI)
Android、iOS、Blackberryのマルチプラットフォームにわたり、プロジェクト作成、デバッグ、エミュレーションなどの一般的操作を共通のコマンドラインで行える。 - Web Inspector Remote (Weinre)
Node.jsへ移植した。 - Cordovajs
プラットフォーム間で統一したJavaScriptのサポート。プラットフォーム全体にわたり劇的に性能、セキュリティ、APIの対称性などが改善した。 - Windows Phoneサポート
また、iOS対応アプリの作成が改善され、Xcodeテンプレートのサポートを廃止し、コマンドラインからCordovaベースのアプリケーションプロジェクトを作成を行うようになるとのことです。
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