モバイル専用クラウドの「Parse」、サーバサイドJavaScriptを実現。BaaSが大きく前進
モバイルアプリケーションのためのバックエンドサービスに特化したクラウド、BaaS(Backend as a Service)として知られる「Parse」が、Cloud Codeという機能でサーバサイドスクリプトのサポートを開始しました。JavaScriptでサーバ側の機能を作り込むことができます。
これまでParseに代表されるBaaSでは一般に、データストア機能、プッシュ通信機能、ユーザー管理機能、ソーシャルとの連係、ロケーションとの連係など、あらかじめAPI経由で呼び出すことができる機能は決まっていました。
ParseのCloud Codeは、任意のロジックをBaaSに組み込むことを実現します。
サーバ側で演算、入力値のチェックなど
例えば、いままでは演算処理などのロジックはモバイルデバイス側のアプリケーションで記述しなければならなかったため、レストランガイドのアプリケーションで星の数を表示するのに、そのレストランの全データをクライアントで取得して、平均値を計算する必要がありました。
しかしサーバ側でロジックが組めるようになれば、こうした平均の計算などをサーバ側で済ませることができるわけです。
もちろん、入力値をサーバ側でチェックするといった機能も実現できます。
Parseがサーバサイドスクリプトをサポートしたことで、利用価値は劇的に高まったといえます。特に、多くのモバイルアプリケーションプログラマにとって親しみのあるJavaScriptを記述言語に選んだことで、これまでサーバサイドのプログラミング経験がなかったデベロッパーもチャレンジが容易になるはずです。
今後BaaS全体がこのように進化していくとすれば、ゼロからモバイルアプリケーションのサーバサイド開発をすることはほとんどなくなっていくのかもしれません。
Parseの簡単なチュートリアル。約6分です。