PaaS市場はこの先4年で2倍以上に急成長するとガートナー
米調査会社のガートナーは、PaaS型クラウド市場が2016年には現在の2倍以上へと急成長し、市場規模29億ドル(約2320億円)になるだろうとの調査結果を発表しました。
ガートナーによると、2011年のPaaSの市場規模は9億ドル(約720億円)、2012年は12億ドル(約960億円)で、これが2013年には15億ドル(約1200億円)、4年後の2016年には29億ドル(約2320億円)に拡大するだろうとのこと。
SaaSの人気がPaaS市場を加速する要素も
クラウド市場でIaaSとSaaSに比べるとPaaSは競合が続く流動性の高い分野だと、調査ディレクターのFabrizio Biscotti氏。
It comes as no surprise that the PaaS competitive landscape is still in flux, with traditional application infrastructure vendors facing competition from new large players moving into the market, and myriad specialized PaaS pure players cutting into their slice of profits.
驚くことではないが、PaaSの競合状況はいまだ流動的だ。既存のアプリケーションインフラベンダーが新しい大型プレイヤーの市場参入で競争に直面しており、多数のPaaSに特化したプレイヤーがその利益に食い込んでいる。
PaaS市場の中でもっとも大きなものが、アプリケーションのためのプラットフォームサービス(aPaaS)で34.4%。続いてアプリケーションライフサイクルマネジメント(almPaaS)で12%、続いてBPMプラットフォームサービスで11.6%、そしてインテグレーションサービス(iPaaS)で11.4%とガートナーは分析しています。
PaaSはISVやIT部門が最小限の投資と手間でアプリケーション開発を行えるプラットフォームとして引き合いが高く、また多くの中小中堅企業にとって、これまで価格的に手が届かなかった最新技術を手軽に採用する手段としても人気とのこと。
そしてSaaSの人気がカスタマイズのニーズを引き出し、それによってPaaS市場のニーズが加速される要素もあるだろうとのことです。