[速報]JavaOne Tokyo基調講演。JavaへHTML5機能統合、Java EE 7のクラウド機能などを紹介。JavaOne Tokyo 2012
「JavaOne Tokyo 2012」が開幕しました。国内での開催は7年ぶり、サン・マイクロシステムズがオラクルに買収されてからは初めての開催となります。
初日の基調講演は「Java Strategy Keynote」として、Java全体を俯瞰した今後の方向性、ロードマップなどがおもなテーマ。いままで別々に行われていたJava MEとJava SEのリリースを同期させていくこと、Java EE 7でのクラウド対応、JavaにHTML5の機能を統合するProject Avatarの紹介などが行われました。
午前9時から行われた基調講演の内容をダイジェストで紹介します(ちなみに、Oracle OpenWorldとJavaOneは午前9時から同時に基調講演が行われました。Oracle OpenWorldの基調講演は、記事「[速報]Oracle OpenWorld Tokyoが開幕。プライベートクラウド構築にフォーカスした「Ops Center 12c」発表。OOW Tokyo 2012」をご覧ください)。
Javaのこれからのロードマップ。JDK、Java FX、Java ME、Java EE
現在JDK 7がリリースされており、2013年にはJDK 8がリリース予定。今後のロードマップ。
2013年夏にリリース予定のJDK8では、Project Jigsaw、Project Lambdaなどが入り、JavaScriptの実行環境も含まれる予定。
Java SEはマルチランゲージ、マルチテナントによるクラウド対応などを進めていく。
Java FXは次世代のJavaクライアントソリューション。
Java MEとJava SEのリリースは今後同期させていく。これによってInternet of Things、M to Mの世界でJavaをさらに使いやすくしていく。
Java EE 7ではクラスタ対応で伸縮性を実現する。
さらにクラウド対応のためにマルチテナンシーにも対応。
それ以外にも多くの要素がJava EE 7に入る予定。
Project Avatarでは、HTML5やJavaScriptの機能をJavaに統合することで、Javaはあらゆるクライアントを統合するプラットフォームになれる。
Java is Back!
早稲田大学大学院 客員教授 丸山不二夫氏による講演。
時代によって主要な言語は変わってきた。実はJavaはC#よりも古いのだ。
この10年で状況は大きく変わり、今後は新しいマーケットやメディアがネットの上に登場するだろう。
そうした中でJava EE 7はエンタープライズのクラウド化を後押しするものになり、少なくないインパクトを与えるものになるだろう。
一時期、勢いを失ったJavaがまた戻ってきた。
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