Java EE 7でWebSockets対応、JPAでNoSQLの標準化にも取り組む。JavaOne 2012基調講演(後編)
JavaOne 2012基調講演の後半では、Java EE 7の進捗が紹介されました。Java EE 7の最大の目玉はクラウド対応でしたが、まだ時期尚早として見送りが先月決定されたばかり。
あらためて仕切り直しをしたJava EE 7を含むJava EEに関する基調講演の模様を紹介しましょう。
(本記事は「JavaでJavaScriptを実装するNashorn、OpenJDKで公開。JavaOne 2012基調講演(前編) 」の続きです)
Java EE 7は2013年4月リリース予定
Java EEの方針や方向性。エンタープライズアプリケーションのためのシンプルな開発を実現し、高い生産性やポータビリティを実現することだ。
2013年にはJava EE 7がリリースされる。HTML5対応としてWebSocketsや、よりよくなったJsonサポートなどが含まれている。
Glass Fish 4がダウンロード可能になり、これらはそこに含まれている。
一方で昨年、PaaSサポートをJava EE 7で行うという話をしたが、まだスタンダードにするのは早いと考え、Java EE 9でサポートすることにした。この決断に対してはポジティブなフィードバックをいただき感謝している。
まだ時期は未定だが、NoSQLも検討が進んでいる。
NoSQLはオンラインサービスなどで非常に人気だが、まだ標準化されていない。そこでEclipseLinkをサポートしJPAで標準化していきたい。すでにMongoDB、Oracle NoSQLなどがサポートされ、Cassandraのサポートも予定している。
Java EE 7は過去最大のリリースとなり、2013年4月に予定している。
Java EE 7の次は? しかしこれはあなたたちのプラットフォームなのだ、ぜひ参加してほしい。
Java EE 8は、実装密度を上げるためのマルチテナンシーやPaaSサポートなど多くを予定している。
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