インテル「コンピューティングの体験に革新が起きている」。Intel Developers Forum 2012
米インテルは先週9月11日から、Intel Developers Forum 2012をサンフランシスコで開催しました。初日の基調講演で大きく取り上げられたキーワードは「Reinventing Computing」(コンピューティングの再発明)です。
マイクロソフトとインテルは10年以上にわたって成長するPC市場を牽引してきました。しかし現在、非常な勢いでPCに代わりコンピューティングの主役になろうとしているのがタブレットやスマートフォンなどのデバイスです。そしてタッチや音声などインターフェイスも新しくなろうとしています。
この分野ではインテルのプロセッサは先行するARMプロセッサ群に後れをとっており、またソフトウェア面でのパートナーであるマイクロソフトも、iOSやAndroidに水を空けられています。
そのインテルが今年の基調講演初日で協力に打ち出したのが、PCだけではなくモバイルデバイスへの強力なコミットメントでした。それが「Reinventing Computing」というキーワードに込められています。一方でこのキーワードは、マイクロソフトがWindows 8発表の際に表現した「Windows reimagined」(Windowsの再創造)にも呼応しているように見え、両社共に新たなコンピューティングの時代に向けた大胆な取り組みを訴求しています。
この記事では、Intel Developers Forum 2012の初日の基調講演をダイジェストで紹介します。
コンピューティングの再発明
インテル Executive Vice President、General Manager David Perlmutter氏。
今日はIntel Developers Forumは15周年の記念の日でもある。15年前から日々革新を続けている。
ここで話すのは「Reinventing Computing」(コンピューティングの再発明)だ。これはインテルだけでなく、デベロッパーや、世界中のデベロッパーと協力して行っていくことだ。
PCの世界では本当に革新的なことが起きている。数カ月前にIntel Coreシリーズの第三世代(Ivy Bridge)をリリースしたが、Ultrabookの道筋はまだはじまったばかりだ。イノベーションは続いていく。
Windows 8も登場し、来年には第四世代が登場する。そしてタッチ対応で、タブレットにもなるようなフォームファクターのPCが登場する。
PCのフォームファクターにもイノベーションが起きる。一日保つバッテリー、フルHDディスプレイ、センサー、タッチスクリーンなど新しい機能が新しいコンピューティングの体験を作り出す。
今起きているのは、コンピューティング体験の再定義だ。
タッチは重要なイノベーションであり、自然で直感的なコンピューティングが始まろうとしている。
インテルはウルトラブックからタブレット、そしてスマートフォンまでをカバーしている。
そして、次世代のCoreテクノロジーであり、来年登場するHaswellを紹介する。
Haswellは、現在のプロセッサ(Ivy Bridge)と同じ性能を半分の消費電力で実現するものになる。
3日目にはネコミミが登場
ところで、3日目の基調講演に登場したインテルCTO Justin Rattner氏は、ネコミミ(necomimi)を付けて登場。
ネコミミは脳波を感知して動くのですが、舞台に上がってテンションが上がっているのか、Rattner氏のネコミミはぐるぐる動いていました。
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