ヒューレット・パッカードのクラウド「HP Cloud」が公開ベータ開始。OpenStackを採用、MySQLのDBaaSも提供
米ヒューレット・パッカードは、これまでプライベートベータとして提供していたパブリッククラウド「HP Cloud」の公開ベータを開始したことを発表。同社がクラウドでどのようなサービスを提供するのか、具体的な内容が明らかになりました。
HP Cloudはオープンソースのクラウド基盤であるOpenStackを採用し、仮想サーバ、オブジェクトストア、ブロックストレージなどIaaS型クラウドの基本的な機能とともに、MySQLもサービスとして提供します。
プライベート、パブリック、ハイブリッドを一元管理
HP Cloudの機能を見る限り、ほかのクラウドと比較して機能的に特別優れた点があるようには見えません。まだそれほど実績のないOpenStackを採用しているという野心的な面が最大の特徴といえます。
同社はしかし「HP Converged Cloud」というコンセプトでクラウドを構築しようとしています。これは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、両者を組み合わせたハイブリッドクラウドのいずれに対しても、統一的に制御、管理できるようにする、というもの。
これを実現するために、ヒューレット・パッカードは、サーバ管理、仮想化などあらゆるレイヤでの関連ソフトを提供し、それらを組み合わせることで「HP Converged Cloud」を実現しようとしています。
HPソフトウェア エグゼクティブバイスプレジデントでチーフストラテジーオフィサーのBill Veghte氏は、プレスリリースの中でConverged Cloudを次のように説明しています。
HP Converged Cloud enables enterprises to incorporate a blend of public, private and managed cloud services with their existing IT to create a seamless hybrid environment that rapidly adapts to their changing requirements.
HP Converged Cloudは、企業がパブリッククラウド、プライベートクラウド、そして自社の既存のマネージドクラウドサービスを組み合わせ、シームレスなハイブリッドクラウドを実現させることができ、それによって企業は変化への適応を迅速に行うことが可能になる。
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