EPUBの国際標準化支援、個人の小口協力者をPublickeyで募ります
電子書籍における事実上の標準(デファクトスタンダード)となったEPUB 3は、いまISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)、つまり世界各国の代表から構成される機関が定める公的標準(デジュールスタンダード)にする動きが始まっています。
しかし日本はこの活動資金が足りず、一般社団法人 日本電子出版協会(JEPA)が募金を呼びかけています。
10月にPublickeyでこの状況を紹介した記事「EPUB 3のISO国際標準化作業で、日本が資金難による離脱の可能性。JEPAが支援募金を呼びかけ」を公開すると、読者から大きな反応がありました。
募金の目標と用途
記事の公開後、JEPAからPublickeyに連絡があり、現状の説明をいただいたうえで小口募金への協力を要請されました。
JEPAの募金についての説明をまとめると以下となります。
■目標金額:当面500万円
■募金の用途:調査、会議などの作業費と渡航費
JEPAには複数の企業からすでに募金が寄せられており、現時点で数百万円程度の募金が集まっています。
その上で個人からの協力の窓口をPublickeyで設けてほしいという要望があり、受諾することにしました。
5000円からの協力を受け付けます
Publickeyでは、EPUB 3の国際標準化作業を支援したい方のために、Publickeyが販売する電子書籍(PDFファイル)の売り上げの同額をPublickeyがJEPAに寄付する仕組みを用意しました。
販売するのは、JEPA技術主任でありEPUB 3の国際標準化作業に取り組んでいる村田真氏が記した資料「EPUB 3 デジュール標準化の現状」です。これは「EPUB国際標準化支援 募金」のページで公開されている資料を村田氏自身がブラッシュアップし、Publickeyが一部編集した上でPDF化したものです。
これを5000円、1万円、2万円の3種類の金額で販売いたします。内容はすべて同じもので、協力したい金額に合わせてご購入いただければと思います。下記のボタンを押して、メールアドレスとクレジットカード番号を入力するだけでPDFファイルを購入できます。この仕組みはGumroadを使っています。
売り上げの目標金額は50万円とします。売り上げ金額とほぼ同額をPublickeyがJEPAに寄付させていただきます。「ほぼ同額」というのは、売り上げにかかる手数料、税金などの全額もしくは一部をPublickeyが負担する予定であるためで、これによってPublickeyが利益をあげるつもりはないことをあらかじめお約束します。
購買時に入力いただいたメールアドレスはJEPAに渡します。JEPAは1月中旬にEPUB 3の国際標準化作業に関する報告会を予定しており、協力者にはメールアドレスを通じて報告会の案内などをさせていただく予定です。
締め切りはひとまず12月末を予定しています。みなさまのご協力をお待ちしています。
経過報告
2013年4月18日
募集を3月末で締め切り、約87万円を日本電子出版協会に送金しました(報告記事)。
2012年11月26日
おかげさまで50万円を突破し、二次募集を開始いたしました。
2012年11月18日
5千円×26、1万円×16、2万円×8=合計45万円の売り上げがありました。ありがとうございます。
2012年11月13日
5千円×24、1万円×13、2万円×8=合計41万円の売り上げがありました。ありがとうございます。
2012年11月7日
5千円×17、1万円×10、2万円×6=合計30万5千円の売り上げがありました。ありがとうございます。
(追記 2013/1/23:「国際標準(デジュールスタンダード)」を「公的標準(デジュールスタンダード)」に修正しました)