EPUB国際化支援小口協力金、目標達成のお礼と、二次募集開始のお知らせ
11月5日から受け付けを開始したEPUB 3の国際標準化作業を支援するための小口協力金は、おかげさまで当初の目標額である50万円を1カ月もたたずに上回ることができました。ご協力いただいたみなさま、支援いただいたみなさま、ありがとうございました。
11月26日時点での売上げは合計で51万5000円。内訳は、5千円×29、1万円×17、2万円×10でした。
電子書籍における事実上の標準であるEPUB 3は、いまISO/IEC(国際標準化機構/国際電気標準会議)、つまり世界各国の代表から構成される機関が定める公的標準(デジュールスタンダード)にする動きが始まっています。日本はこの中で重要な役割を担っているにもかかわらず活動資金が足りず、そのために協力金を集めていました。
詳細は以下の記事をご覧ください。
- EPUB 3のISO国際標準化作業で、日本が資金難による離脱の可能性。JEPAが支援募金を呼びかけ
- EPUBの国際標準化支援、個人の小口協力者をPublickeyで募ります>EPUBの国際標準化支援、個人の小口協力者をPublickeyで募ります
現状、目標金額の半分以下
EPUB 3国際標準化の支援は、一般社団法人 日本電子出版協会(JEPA)の呼びかけで開始され、JEPAは企業や組織などの大口支援を、Publickeyでは個人からの小口支援を担当しました。JEPAは目標金額を500万円とし、そのうち小口協力金は50万円程度と設定しました。
ところが現時点で大口協力金の合計は約160万円と苦戦しており、小口の51万5000円を合わせてもまだ約210万円と目標の半分にも達しない状況です。
そこでJEPAからの継続の要請もあり、小口協力者の第二次募集を設定したいと思います。最終目標は、大口協力金と小口協力金を合わせて500万円に達することですが、ひとまず今回の小口協力金第二次募集の目標金額を150万円と設定します。
5000円からの協力を受け付けます
Publickeyでは引き続き、EPUB 3の国際標準化作業を支援したい方のために、Publickeyが販売する電子書籍(PDFファイル)の売り上げの同額をPublickeyがJEPAに寄付する仕組みを用意しました。
販売するのは、JEPA技術主任でありEPUB 3の国際標準化作業に取り組んでいる村田真氏が記した資料「EPUB 3 デジュール標準化の現状」です。これは「EPUB国際標準化支援 募金」のページで公開されている資料を村田氏自身がブラッシュアップし、Publickeyが一部編集した上でPDF化したものです。
これを5000円、1万円、2万円の3種類の金額で販売いたします。内容はすべて同じもので、協力したい金額に合わせてご購入いただければと思います。下記のボタンを押して、メールアドレスとクレジットカード番号を入力するだけでPDFファイルを購入できます。この仕組みはGumroadを使っています(前回よりもセキュリティを高めた設定にし、GumroadのWebサイトへ移動するようにしました)。
売り上げ金額とほぼ同額をPublickeyがJEPAに寄付させていただきます。「ほぼ同額」というのは、売り上げにかかる手数料、税金などの全額もしくは一部をPublickeyが負担する予定であるためで、これによってPublickeyが利益をあげるつもりはないことをあらかじめお約束します。
購買時に入力いただいたメールアドレスはJEPAに渡します。JEPAは1月中旬にEPUB 3の国際標準化作業に関する報告会を予定しており、協力者にはメールアドレスを通じて報告会の案内などをさせていただく予定です。
販売状況については、随時このページに追記していきます。みなさまのご協力をお待ちしています。
お知らせ(2013/1/15)
1月18日の夜に、JEPA主催で下記のイベントを開催いたします。この協力金についての報告もいたしますので、ぜひご参加ください。
経過報告
2013年4月18日
募集を3月末で締め切り、約87万円を日本電子出版協会に送金しました(報告記事)。
2013年1月18日
「EPUB 第19回 EPUB国際標準支援者向け報告会」で報告しました。一時募集と合わせて81万5000円になりました。
2013年1月5日
二次募集開始後、22万5000円の売り上げが上がりました。
(追記 2013/1/23:「国際標準(デジュールスタンダード)」を「公的標準(デジュールスタンダード)」に修正しました)
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