Engine Yard、クラウドと同じRoR/PHP/Node.js環境をローカルに構築する「Engine Yard Local」無償公開
Ruby、PHP、Node.jsの環境をクラウド上でPaaSとして提供しているEngine Yardは、クラウドと互換性のある環境をローカルで構築できるソフトウェア「Engine Yard Local」を、Engine Yardが無償で公開しました。
Engine Yard Localを利用することで手元のコンピュータだけで開発環境が完結するようになるため、クラウドへ接続することなくアプリケーションの開発が行え、クラウドにかかるコストを削減できます。開発者も、どんな場所でもアプリケーションの開発が可能になりますし、生産性の向上もはかれるでしょう。本番環境へデプロイするChefのレシピをテストすることも可能。
仮想マシンをツールから制御する仕組み
Engine Yard Localは、オラクルのVirtualBoxを、Rubyで作られたオープンソースのツールVagrantを用いて制御し、仮想マシンの中にOS、Chef、Webサーバとアプリケーションサーバ、データベース、RubyGem、ロードバランサーなどを組み込む構成になっています。そのため、インストールはgemコマンドで行うのに加えて、VirtualBoxもインストールしておく必要があります。
Engine Yardの説明によると、今後ローカルで実行されるアプリケーションを仲間や顧客と共有できる「Engine Yard Live」と呼ばれるツールも近日公開予定とのことです。
あわせて読みたい
グーグルのBigQuery、高速処理の仕組みは「カラム型データストア」と「ツリー構造」。解説文書が公開
≪前の記事
NoSQLは流行ではなく発展し続ける。MongoDBにインテルとレッドハットが戦略的投資を実行