Cassandra 1.1が登場。問い合わせ言語CQL、Hadoop統合、スケーラビリティなど改善
NoSQLの代表的なデータベースであるCassandraの新バージョン「Cassandra 1.1」がリリースされたと、The Apache Software Foundationが発表しました。2011年10月に最初の正式バージョンであるCassandra 1.0がリリースされてから半年で、Cassandra 1.1の登場となります。
CassandraはオープンソースによるNoSQLデータベースで、分散処理に対応したスケーラブルな構造を備え、単一障害点(Single Point of Failer:SPOF)がなく、ノードを追加していくことで自動的に性能が向上していくという特徴を備えています。
キャッシュ、CQL、ストレージ、スキーマなど多数の改善
Cassandra 1.1では、キャッシュの改善、CQLのバージョンアップなどが含まれています。1.1を発表したブログから引用。
Apache Cassandra v1.1 features improved caching, revised query language (CQL –Cassandra Query Language– a subset of SQL), storage control, schema/structure, Hadoop integration/output, data directory control, and scalability.
Apache Cassandra 1.1では、キャッシュ、SQLのサブセットである問い合わせ言語CQLの見なおし、ストレージコントロール、スキーマ/ストラクチャ、Hadoop統合/出力、データディレクトリコントロール、スケーラビリティなどさまざまな改善が行われています。
また、Cassandraを利用している組織のリストがずらりと紹介されています。
Apache Cassandra is deployed at Adobe, Appscale, Appssavvy, Backupify, Cisco, Clearspring, Cloudtalk, Constant Contact, Digg, Digital River, Formspring, IBM, Mahalo.com, Morningstar, Netflix, Openwave, OpenX, Palantir, PBS, Plaxo, Rackspace, Reddit, RockYou, Shazam, SimpleGeo, Spotify, Twitter, Urban Airship, US Government, Walmart Labs, Yakaz, and more.
アドビ、シスコ、IBM、RackSpace、モーニングスター、PBS、米政府、Twitterなど有名企業の名前も並び、NoSQLも広く使われるようになったのだなあと感じさせます。