Big SwitchがOpenFlowコントローラ「Floodlight」をオープンソースとして公開
ネットワーク仮想化ベンダの米Big Switch Networksは、同社が開発したOpenFlowコントローラ「Floodlight」をオープンソースソフトウェアとして公開しました。
Big Switch Networksは、OpenFlowの技術を利用してネットワーク仮想化ソフトウェアを提供する米国のベンチャー企業。Floodlightは以前からオープンソース化が伝えられており、今回それが実現したことになります。
FloodlightはBeaconのフォーク
FlodlightはオープンソースのOpenFlowコントローラとして公開されているBeaconのフォークであり、Javaで記述されています。
Big Switch Networksはこのソフトウェアを公開した理由を、以下のように説明しています。
we developed a best-in-class controller platform that we use in our commercial product and one that can foster an ecosystem of Software-Defined Networking application development.
私たちはこのクラス最高のコントローラを開発しました。それは、私たちの商用製品として用いるとともに、Software-Defined Networking対応アプリケーション開発のエコシステム育成を可能にします。
So, we’ve decided to share Floodlight with the OpenFlow community and dedicate a team to maintain and enhance it.
だから、わたしたちはFloodlightをOpenFlowコミュニティとシェアし、チームを提供すると決断し、メンテナンスや拡張を行っていくことにしたのです。
OpenFlowは、ネットワークのスイッチングを行うための新しいアーキテクチャ。OpenFlowに対応したスイッチは、OpenFlowコントローラからの命令を受けて、通常のスイッチやルータのように振る舞うだけでなく、ファイアウォールやロードバランサーなどさまざまなネットワーク機能を実現できます。
このネットワーク機器に指令を出すOpenFlowコントローラは、Floodlightのようにソフトウェアとして実装されるケースがほとんどです。OpenFlowコントローラとして幅広い支持を得た製品が、ネットワークをコントロールする製品としての主導権を握ると見られており、現在さまざまなソフトウェアが登場しています。
Big Switch NetworksがFloodlightのオープンソース化を行った背景には、同社のOpenFlowコントローラを広めることがその狙いの一部にあると考えられます。
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