マイクロソフト、モバイル対応のBaaSクラウドへ参入。Windows AzureにMobile Servicesを追加
モバイルアプリケーションで要求される、ユーザー管理やREST API経由で使えるデータストア、プッシュ通信といった機能をあらかじめ備えたクラウドサービスは、「BaaS」(Backend as a Service)と呼ばれています。
マイクロソフトはWindows Azureを簡単にBaaS化する「Mobile Services」機能を追加したと発表しました。
BaaSには新興企業が数多く参入しています。Parse、Kinvey、StackMob、Buddy、CloudMineなどがよく知られており、国内ではappiaries(アピアリーズ)があります。
こうした新興サービスに、大企業マイクロソフトが参入することになります。ただし、当初提供されるのは、Windows Liveでのユーザー認証、プッシュ通信、データストアといった機能で、対応するクライアントもWindows 8のみ。
すでにサービスを開始している他のBaaSでは、iOSやAndroidへの対応は当然のことで、TwitterやFacebookなどソーシャルメディア経由でのログイン、ロケーション機能などにも対応しています。
マイクロソフトは今後、Windows Phoneをはじめ、iOSやAndroidなどへの対応も広げていくとしていますが、まずはWindows 8のモバイルアプリ活性化のための施策にWindows Azureを使うということなのでしょう。
ダッシュボードから簡単にBaaS化
Windows Azure Mobile Serviceは、Windows Azureのダッシュボードから簡単に機能追加ができます。
データベースに対して、インサート、アップデート、デリート、リードごとにユーザーのパーミッションを設定できたり、
インサートなどをトリガーにしてスクリプトコードを実行できるため、値のバリデートなどサーバサイドでのロジックを組み立てることも可能です。
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