AMDが、ARMベースのサーバ用プロセッサ開発を正式表明。データセンター向けに消費電力当たりの処理能力向上が飛躍的向上へ
AMDは10月29日、64ビットARMベースのサーバ向けプロセッサを開発し、2014年に出荷すると発表しました。このプロセッサは、2012年に買収したSeaMicroの高密度サーバシステムへも組み込まれる予定です。
おもにクラウドのサーバ分野ではこれまで、x86プロセッサがあらゆる用途に用いられる方向で急速に発展してきました。しかし最近では小さな処理要求が大量に発生するケースが急速に増加。ARMプロセッサはx86プロセッサよりもこうした処理に適しており、電力消費量当たりの処理性能を飛躍的に高めることができるとAMDは説明しています。
AMDのサーバ向けARMプロセッサ開発表明には、ARMはもちろんんこと、デル、ヒューレット・パッカード、レッドハットなどが賛同のコメントを寄せています。
サーバ向けプロセッサに波乱を起こせるか?
ARMプロセッサはその低消費電力という特徴ゆえに、以前からサーバ向けプロセッサとしても有望視されていました。AMDがARMと一緒にARMベースのサーバ向けプロセッサを開発することは以前から十分予想されていたことです。いまARMプロセッサはその低消費電力の特長を活かし、スマートフォンやタブレットといったもっとも成長著しい分野で躍進を続けており、大きな投資のなかで急速に進化を続けています。
この勢いをサーバ向けプロセッサにも向けることで、インテルのx86プロセッサが支配的な存在になっているデータセンター向けプロセッサのゲームチェンジャーにする。これがAMDの目論見でしょう。
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