バッファローがデータセンター向けストレージに参入。Amazon S3へのバックアップに対応したラックマウント型NAS/iSCSIストレージ「TeraStation 7000」
無線LANやUSBハブなど、個人向けやオフィス向けのIT機器ベンダーとして知られるバッファローが、データセンターや基幹業務系サーバでのバックアップ用途を想定したラックマウント型NASの「テラステーション7000シリーズ」を発表しました。
2Uタイプの筐体に12ベイを搭載し2TBドライブを12台搭載することで、最大容量24TB。Intel Xeon E-3プロセッサーと8GBメモリを搭載、ギガビットLANを4ポート搭載。電源は2系統の冗長性、上位モデルでは高信頼のニアラインHDDを搭載しています。
CIFS、NFS、iSCSIに対応し、NASとiSCSIはボリュームを分けることで同時に利用可能。Active Directory対応。
バッファローはデータセンターや基幹向けストレージへの参入について、プレスリリースで以下のように説明しています。
当社は、バックアップ用のストレージとしてもメイン機と同じ高価なサーバーが利用されている点に着目。バックアップ用として必要とされる性能・機能を低価格で提供し、コスト効率の向上を実現いたしました。
もちろん、本製品はオフィス用ファイルサーバーとしても高いパフォーマンスを発揮いたしますので、従来のテラステーションシリーズのアップグレードにお使いいただけます。
Amazon S3でのバックアップに対応
特徴の1つがAmazon S3のクラウドストレージにバックアップ可能な点です。今後エンタープライズ向けストレージではクラウドバックアップが標準的な機能になると見られており、StorSimpleなど対応機能を持つストレージが登場してきています。
また、iPhoneやiPad、Androidなどからインターネット経由でストレージにアクセス可能な「WebAccess for Business」機能や、MacOS Xの「Time Machine」への対応、任意の時間だけ電源をオンにできる「タイマーON/OFF」機能など、これまでバッファローがオフィス向け機器などで提供してきた便利な機能も備えているため、データセンター向けや基幹業務向けの製品としてはユニークな機能を持つ製品となっています。
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