Amazonクラウドの物理サーバは何台か?
多くのクラウドサービスプロバイダは、クラウドの中身がどうなっているのかを明かしていません。データセンターの場所、物理サーバの台数や性能、ネットワーク構成、ストレージの種類、これらについてグーグルもAmazonもマイクロソフトも技術的詳細を秘密にしています。
アクセンチュアテクノロジーラボのHuan Liu氏は、自身のブログにポストした記事「Amazon data center size」で、その秘密の一端を推測。Amazonクラウド全体の物理サーバは45万4400台、7100ラックではないかと書いています。また、東京リージョンは物理サーバが2万台と推測しています。
Liu氏は推測の材料として、AmazonクラウドのIPアドレスの発行パターンに注目。ラックごとに特定のパターンでIPアドレスが発行されることを手がかりにして、ラック数とサーバ台数を推測しています。サーバ台数は、1ラック当たり64サーバと想定しての計算です。
グーグル、マイクロソフト、Amazonの台数は?
ワールドワイドで45万台というのは、果たして多いのでしょうか? 例えば、グーグルが保有する物理サーバ台数は昨年8月の段階で90万台と推測されています。
また、マイクロソフトのダブリンのデータセンターは約20万台、シカゴのデータセンターは約50万台のサーバが設置されていると推測されています。
グーグルとマイクロソフトはどちらも大規模な検索エンジンを提供していますので、Amazonクラウドよりも台数が多いのは、なんとなくそうなのかなと思います。とはいえ、マイクロソフトのシカゴデータセンター1つで、Amazonクラウドのワールドワイドを合わせたサーバ数よりも多いと見ると、もっとAmazonクラウドのサーバが多いのではないかとも思います。本当のところはどうなんでしょうね。
ちなみに日本国内で2011年に出荷されたサーバの台数は62万台だとIDC Japanが発表しています。