海外イベントに参加したとして、自分はどこまで理解できる? 全編英語の「楽天テクノロジーカンファレンス2012」で腕試し
海外、主に米国西海岸では大小さまざまなイベントや、日本でも一般的になってきたエンジニアの集まりによる勉強会などが行われています。Publickeyでも、先日開催されたOracle OpenWorldやJavaOne、それにGoogle I/OやAdobe MAXなど海外イベントを記事としてレポートしています。
技術の進化、変化の激しいIT業界において、英語で直接情報を入手できるかどうかは、自分のスキルを真剣に考えるエンジニアにとって大事な能力でしょう。そしてその能力の重要性は日々増していると思います。
とはいえ「自分の英語力で海外イベントの内容を吸収できるのだろうか?」という心配を抱えていては、なかなか仕事として「海外出張で情報収集してきます!」と会社に申請するところまでいかないもの。
かつて取材で年に何度も海外取材を経験し、いまも海外の講演を毎週のようにストリーミングで見ていることから言えるのは、「IT系の講演を英語で聞くのはそんなに難しくない」ということです。そもそもITのボキャブラリのほとんどが英語ですから「Cloud……bandwidth……increasing……」なんて聞き取れれば「ほううほう、帯域幅がクラウドになって増えてるのかな」なんて簡単に想像できるはず。日常会話の方が難しいものです。
電車で行けて日帰りできる海外イベント体験
今週の土曜日、10月20日に楽天本社で開催されるイベント「楽天テクノロジーカンファレンス 2012」は、まるで海外で行われるイベントのように、全編英語のセッションが通訳なしで行われるとのこと。参加は無料。
このイベントの仕掛け人の一人、楽天のよしおか ひろたか氏は企画意図を次のように話しています。
海外にどんどん出て行くエンジニアもいれば、なかなか社外にすら出る機会のないエンジニアもいると思います。いずれにせよ、今回のカンファレンスは日本で海外イベントの醍醐味を知ることのできるまたとない機会だと思います。
([事前インタビュー] 全編フル英語・テクノロジー漬けの1日へようこそ! – 楽天TC2012 レポート(2) | ManasLink - EM ONLINE)から
楽天は毎年このテクノロジーカンファレンスを開催しており、今年はそれが全編英語になったいうことになります。
実は6月にたまたま、よしおかさんと二人でランチを食べる機会があって、そのときによしおかさんから「日本で全編英語のイベントやるのはどうだろう?」と聞かれて、「いいですね。海外のイベントの雰囲気を味わえたら、たくさんのエンジニアに刺激になるんじゃないでしょうか」と僕が(気軽かついいかげんに:-)答えたことを覚えています。このころからよしおかさんは密かに企画をあたためていたわけですね。
講演内容はアジャイル開発、DevOps、ビッグデータなど多岐にわたっています。いつか海外のイベントに参加してみたい、あるいは自分の英語力でどこまで英語のセッションを理解できるか試してみたいというITエンジニアの方。飛行機に乗る必要もなく日帰りできる、海外イベント的体験を試してみてはいかがでしょう。
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