フラッシュストレージが最大500TB! 米Nimbus Dataが企業向けフラッシュストレージアレイ。単価もハードディスク並と
フラッシュストレージは、ハードディスクドライブに比べると桁違いに高速で低消費電力、低発熱と非常に優れた性能を備えていますが、価格が高いために、企業向けのストレージとしてはハードディスクドライブの前段でキャッシュとして利用するのが一般的です。
しかし米Nimbus Dataが発表した「E-Class Flash Memory System」は、フルフラッシュで構成された企業向けのストレージアレイ。1論理ユニットとして最小10TBから最大500TBまで拡張可能で、10GbEとファイバーチャネル、Infinibandに対応し、SAN/NASとして利用できます。
ラック1つで最大440TBを搭載可能。ハードディスクドライブと比較して高い実装密度も利点です。
電源、冷却装置、インターフェイスモジュールなどはすべて二重化され、RAID構成とホットスワップに対応。単一障害点のない冗長構成になっています。
総合的にはフラッシュストレージの方が安いと主張
価格は10TBのデュアルコントローラ構成で14万9995ドルから(1ドル80円換算で約1200万円)。これは1GB当たり15ドル(1ドル80円換算で1200円)になります。
同社は、企業向けストレージの1GB当たり単価が、ハードウェア部分だけ見ればハードディスクが6ドルに対して、フラッシュストレージは10ドルで、そのほかの要素を組み合わせると、フラッシュストレージのほうが安いと主張しています。
フラッシュストレージを販売する立場としては当然このような主張になるのでしょうが、それにしても、フルフラッシュで大規模なストレージアレイが構成できて、しかもハードディスクドライブとコストの面で互角の主張をできるくらいに単価が落ちてきたのかと思わされます。